レオナルド・ディカプリオが描く、現代のスーパー・レジェンドの物語
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【しゃベルシネマ by 八雲ふみね 第710回】
さぁ、開演のベルが鳴りました。支配人の八雲ふみねです。シネマアナリストの八雲ふみねが観ると誰かにしゃベりたくなるような映画たちをご紹介する「しゃベルシネマ」。
今回は、10月18日に公開された『フッド:ザ・ビギニング』を掘り起こします。
タロン・エガートン主演、エキサイティングなハイパーアクション・エンターテインメント
イングランドの広大な屋敷で暮らし、何の苦労も知らずに生きて来た若き領主、ロビン・ロクスリー。しかし、十字軍に徴兵され異国の地で4年間戦い、故郷に戻って来てみると、状況は一変していた。ロビンは戦死したものとされ、領地や財産は没収。そして恋人や領民は、鉱山へ追放されていたのだ。
失意のロビンは、戦地では敵同士だったジョンに導かれ、腐敗した政府に立ち向かうことに。頭巾(フッド)で顔を隠したロビンは、政府から盗んだ金を領主として献上し、次第に権力の中枢へと上り詰めて行く。やがて貧しき人々の代弁者として、民衆の心を掴んで行くが…。
オスカー俳優のレオナルド・ディカプリオが製作に名乗りを上げ、伝説的英雄ロビン・フッドの物語を新たな解釈で描いた『フッド:ザ・ビギニング』。
疑うことを知らない特権階級の若者が正義に目覚め成長する姿を、アクロバティックなアクションとスタイリッシュな映像を融合させて描いた、まったく新しいアクション・エンターテインメントが誕生しました。
主人公のロビンを演じるのは、『キングスマン』シリーズや『ロケットマン』で知られるタロン・エガートン。華やかで世渡り上手な領主と、正義を貫く情熱的な盗賊。ふたつの顔を持つ男を、ユーモアとウィットを混じえながら鮮やかに演じています。
またロビンと固い友情で結ばれるジョン役のジェイミー・フォックスをはじめ、ベン・メンデルソーン、イヴ・ヒューソン、ジェイミー・ドーナンたちが本作をサスペンスフルに盛り上げます。
さて、ロビン・フッドと言えば弓矢の名手として有名ですが、本作では斬新な弓の使い方も見ものです。建物から飛び降りながら敵を矢で射抜き、空中を回転しながら矢を連射する。
目を見張るような激しいアクションシーンに、タロン・エガートンはスタントなしで挑んだとのこと。その華麗な弓使いは、まさに現代のロビン・フッドとも呼べるでしょう。
中世が舞台でありながら上手く現代風にアレンジされているので、ロビン・フッドについて前知識がなくても楽しめる、王道のヒーローファンタジーです。
『フッド:ザ・ビギニング』
2019年10月18日(金)から全国ロードショー
製作:レオナルド・ディカプリオ、ジェニファー・デイヴィソン
監督:オットー・バサースト
出演:タロン・エガートン、ジェイミー・フォックス、イヴ・ヒューソン、ベン・メンデルソーン、ジェイミー・ドーナン
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公式サイト https://hood-movie.jp/
連載情報
Tokyo cinema cloud X
シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。
著者:八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/