「会社に退職届を提出する日を決め」、そこを目標に働く

By -  公開:  更新:

黒木瞳がパーソナリティを務める番組「あさナビ」(ニッポン放送)に、ジーエルアカデミア株式会社代表取締役の塚本亮が出演。自著『自分イノベーション』から「会社に退社届を提出する日を決める」ということについて語った。

「会社に退職届を提出する日を決め」、そこを目標に働く

幻冬舎『自分イノベーション これから10年、生き残る人の条件』著:塚本亮(※画像はAmazonより)

黒木)今週のゲストはジーエルアカデミア株式会社代表取締役の塚本亮さんです。塚本さんのお書きになった『自分イノベーション』には、ビジネスシーンの本質を変えるという14箇条が書かれています。このタイトルだけでも面白いですね。「会社に退社届を提出する日を決めろ」とかね。「前置き、言い訳、お詫びは後で」、これはそうなのですよ。

塚本)忙しいときに、ダラダラと喋られて…結論まで待っていられないですよね。結論から「こういうことです」と言ってくれないと、何を言いたいのかわからない。

黒木)私も家に電話するときは、まず自分が名乗ります。英語だって「I am」とか、「This is ○○」と言いますよね。詐欺などもあるから、「○○さんですか?」と聞いても返事をしない人がいるのですよ。「あなたは?」と聞かれて、なぜ答えなくてはいけないのかがわからないみたいです。

塚本)「どこからこの番号を調べたのだろう?」という電話がかかって来たりして、「誰です」「用件は何です」ということを先に話してもらわないと、その後話すかどうかを決めなくてはいけないので、そこは最初に聞きます。聞かずにそれ以上は聞けないですね。特に断られたくないということが先行して、話が長い人や何を言いたいのかわからない人は、先に結論を言ってしまうと、「それだったらいいです」と言われてしまう可能性があるから言わないのでしょうね。

黒木)「○○の勧誘です」とか。

塚本)先に言ってしまうと、すぐに切られてしまうので。

黒木)でも私は逆に、先に言われた方が「何それ?」と聞きたくなりますよ。また、「会社に退社届を提出する日を決める」とはどういうことですか?

塚本)いま、転職がこれまで以上に活発になっているなかで、「いまの会社をいつ辞めて、いつステップアップするのか」ということを、お尻を決めることで、この会社にどんな功績を残すことができるのか考えるということです。そうすることで自分がどんなスキルを磨けるのか、向き合えるようになると思うのです。

黒木)だらだら勤めるのではなく。

塚本)「そろそろ辞めたいなと思っていて、何十年も経ちました」という人がたくさんいるので、先にお尻を決めてしまえば、それまでに自分はこの会社で何をして終わるのかということを考えるので、仕事の質が高まると思うのです。

黒木)それは時代もあるのでしょうか。1つの会社で勤めあげるということもありますよね。

塚本)特に海外では、転職できるスキルがあるということは、逆に言うと、いろいろな会社から求められるスキルを持っているというように見られます。日本でもそういう考え方が増えています。いまの会社にいることも確かなことですが、もしかしたらいままで以上に、自分が活躍できるフィールドがあるかもしれないではないですか。

黒木)そこに本質があるのでしょうね。

「会社に退職届を提出する日を決め」、そこを目標に働く

ニッポン放送「あさナビ」

塚本亮/ジーエルアカデミア株式会社・代表取締役

■1984年京都生まれ。同志社大学卒業後、ケンブリッジ大学大学院修士課程修了。
■高校時代は偏差値30台で退学寸前の問題児だったが、一念発起して同志社大学経済学部に現役合格。
■同志社大学卒業後、ケンブリッジ大学大学院に進み、心理学を学ぶ。
■帰国後は、京都でグローバルリーダー育成を専門とした「ジーエルアカデミア」を設立。心理学に基づいた指導法が注目され、国内外から指導依頼が殺到。学生から社会人まで、延べ400人以上の日本人をケンブリッジ大学、ロンドン大学をはじめとする海外のトップ大学・大学院に合格させている。
■また、映画『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』のディレクター兼振付師であるトラヴィス・ペイン氏を始め、世界の一流エンターテイナーの通訳者を務めるほか、インバウンドビジネスのアドバイザリーとしても活躍するなど、幅広いビジネスを展開。
■著書に『「すぐやる人」と「やれない人」の習慣』(明日香出版社)など。2019年10月に幻冬舎から『自分イノベーション』を発売。

ENEOSプレゼンツ あさナビ(11月27日放送分より)
FM93AM1242 ニッポン放送 月-金 6:43-6:49

番組情報

黒木瞳のあさナビ

毎週月曜〜金曜 6:41 - 6:47

番組HP

毎朝、さまざまなジャンルのプロフェッショナルをお迎えして、朝の活力になるお話をうかがっていく「あさナビ」。ナビゲーター:黒木瞳

Page top