黒木瞳がパーソナリティを務める番組「あさナビ」(ニッポン放送)に、ジーエルアカデミア株式会社代表取締役の塚本亮が出演。自著『自分イノベーション』に記した14箇条について語った。
黒木)今週のゲストはジーエルアカデミア株式会社代表取締役の塚本亮さんです。塚本さんが言う、人生を考えるということの14箇条がありますが、面白いことがたくさん書いてありますね。
塚本)いろいろな本を読んでもそうなのですが、法律や合理性ばかりを追求して、時間を楽しむということが疎かになっていると思うのです。
黒木)時間を楽しむ。
塚本)先日、パリのホテルでエレベーターに乗ったときに、私はせっかちなので閉まるボタンを押そうとしました。でも閉まるボタンがないのです。そのときに「ハッ」と気づいたことが、「自分はここに余暇に来たのに、まだここでも急いでいたな」ということでした。「私は人生の時間を楽しんでいない」という気付きがありました。そこで14箇条には、「無駄を愛せ」ということを入れました。何も考えない、時間に追われない、ゆったりとした時間を持つことが、本当は人生を豊かにしてくれるのではないかということです。効率ばかりを追及してはいけないですよ、たまにはゆったりしましょうということです。
黒木)そういう時間が必要だということですよね。それから、「これからの自分よりもいまの自分を大切にしよう」とは、どういうことでしょうか?
塚本)いろいろな大学に行くと、学生たちは「夢が見つからない」、「目標が見つからない」と、先のことばかり考えてしまうようです。でも「それでいまは楽しいの?」と聞くと、「先のことが不安でいまは楽しめていません」ということを、多くの学生が言います。私はそんな学生に、いまを楽しむことを繰り返すことで、知らない間に未来が来ているのだよと伝えています。つまり、顔の前で人参をぶら下げたまま「頑張らなきゃ、頑張らなきゃ」と走って、いまを楽しめていなかったら、未来も楽しめないという話をします。これがその部分で伝えたかったことです。
黒木)なるほど。他にも、「リスクの選択は可能性へのチャレンジ」。学校でいろいろ話をされるとおっしゃっていましたが、これは若い方々、若者に向けて発信しているのですか?
塚本)そうですね、若い人たちを中心に話しています。ですが、転職したいけれども迷っていて踏み切れないという人や、30代くらいの方で、これから留学に行きたいけれど、どうしたらいいのかという質問も多くいただきます。そういう方たちにも読んで欲しいと思います。
黒木)経営されているジーエルアカデミアでは、多くの方たちを海外の大学に入れていらっしゃるではないですか。それはどうやって、何をしたらできるものなのですか?
塚本)まずは英語を話せて、書けるようになる必要があります。
黒木)すぐ外国へ行けと書いてありましたね。
塚本)留学となると、1年くらいのスパンになってしまいますよね。それならば、行く前に2週間だけでもいいので、まずは1回現地を見て来てくださいと言います。そうすると絶対に行きたいという気持ちに変わります。
黒木)やはり、それはモチベーションですか?
塚本)そうですね。私の場合も、ケンブリッジ大学で研究をするということがモチベーションになっていたので、そのモチベーションをどう高めるのか、どう維持してあげるのかというところを常に考えながら、あの手この手で行っています。
塚本亮/ジーエルアカデミア株式会社・代表取締役
■1984年京都生まれ。同志社大学卒業後、ケンブリッジ大学大学院修士課程修了。
■高校時代は偏差値30台で退学寸前の問題児だったが、一念発起して同志社大学経済学部に現役合格。
■同志社大学卒業後、ケンブリッジ大学大学院に進み、心理学を学ぶ。
■帰国後は、京都でグローバルリーダー育成を専門とした「ジーエルアカデミア」を設立。心理学に基づいた指導法が注目され、国内外から指導依頼が殺到。学生から社会人まで、延べ400人以上の日本人をケンブリッジ大学、ロンドン大学をはじめとする海外のトップ大学・大学院に合格させている。
■また、映画『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』のディレクター兼振付師であるトラヴィス・ペイン氏を始め、世界の一流エンターテイナーの通訳者を務めるほか、インバウンドビジネスのアドバイザリーとしても活躍するなど、幅広いビジネスを展開。
■著書に『「すぐやる人」と「やれない人」の習慣』(明日香出版社)など。2019年10月に幻冬舎から『自分イノベーション』を発売。
ENEOSプレゼンツ あさナビ(11月28日放送分より)
FM93AM1242 ニッポン放送 月-金 6:43-6:49
番組情報
毎朝、さまざまなジャンルのプロフェッショナルをお迎えして、朝の活力になるお話をうかがっていく「あさナビ」。ナビゲーター:黒木瞳