仙台駅「こばやしの牛たん弁当 味のハットトリック」(1380円)~東北本線・利府支線の旅

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【ライター望月の駅弁膝栗毛】

701系電車・普通列車、東北本線(利府支線)・新利府~利府間

E5系新幹線電車の脇を、トコトコ駆け抜けて行く2両編成のローカル列車。
東北本線には、仙台から北へ2駅の岩切(いわきり)から分岐する利府支線があります。
岩切を出た普通列車は、新利府に停車し、終点・利府までは、約6分の所要時間。
一般には東日本エリアを走る新幹線の整備拠点となっている「新幹線総合車両センター」の横を走る路線というイメージが強いかもしれません。

701系電車・普通列車、東北本線(利府支線)・利府~新利府間

明治時代、東北本線が日本鉄道として開通したときは、利府経由の山回りルートでした。
その後、勾配が緩い海回りルートが作られ、昭和37(1962)年には複線化されたこともあり、利府~品井沼間の山回りルートが廃線となって、岩切~利府間は支線となりました。
現在、利府支線が走る利府町周辺は、仙台のベッドタウンとして人口が増加傾向。
利府駅近くには、大型のショッピングセンターもあり、地元の皆さんで賑わっています。

(参考)宮城県利府町・美里町ホームページ

こばやしの牛たん弁当 味のハットトリック

利府町には、2000年代に入り「宮城スタジアム(現・ひとめぼれスタジアム宮城)」が作られ、平成14(2002)年には、サッカーワールドカップの会場となりました。
また、来年(2020年)の東京オリンピックでも、サッカーの競技会場として使用される予定です。
そんな宮城県の玄関・仙台駅に今年(2019年)に登場した駅弁が、「こばやし」が製造する「こばやしの牛たん弁当 味のハットトリック」(1380円)です。

こばやしの牛たん弁当 味のハットトリック

【おしながき】
・白飯(宮城県産環境保全米ひとめぼれ)
・牛たん焼き(塩味、仙台味噌味) 白ごま
・牛たんそぼろ(たまり醤油生姜味) 紅生姜
・花人参煮
・味噌南蛮漬け
・紅大根
・唐辛子

こばやしの牛たん弁当 味のハットトリック

サッカーなどの競技で、1試合に同じ選手が3得点することを意味する「ハットトリック」。
一説には、選手の功績を讃えて、観客が帽子を投げ込んだことに由来するとも云われます。
この駅弁、仙台名物・牛たんを、塩・仙台味噌・生姜醤油の3つの味で楽しめるのが特徴。
「こばやし」によると、味くらべの“楽しさ”を表現すべく、通常の駅弁と比べインパクトのある“ハットトリック”というフレーズを入れたのだそう。
牛たん弁当競争が激しい仙台駅で、創業100年を迎える老舗駅弁屋が自社の名を冠し、非加熱で牛たん駅弁にチャレンジした点も、新作への自信と、“攻めの姿勢”が感じられます。
ある意味、攻撃的サッカーならぬ、“攻撃的駅弁”とも云えるのかもしれません。

(参考)日本サッカー協会ホームページ

701系電車+E721系電車・普通列車、東北本線・岩切~東仙台間

日中の利府支線は、岩切~利府間を毎時1~2本のワンマン列車が往復しています。
一方、朝夕の通勤通学時間帯は、仙台以南へ直通する列車が1時間3本程度運行されている他、宮城スタジアム周辺でイベントがあると、臨時列車が運行されることもあります。
利府駅からは、東北本線・塩釜駅、仙石線・本塩釜駅と路線バスで結ばれています。
塩竃神社や塩竃の寿司と一緒に、利府支線のプチ旅を楽しんでみてはいかがでしょうか。

連載情報

ライター望月の駅弁膝栗毛

「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!

著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/

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