緊急事態宣言の期間延長を政府が検討へ
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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(4月16日に放送)にジャーナリストの鈴木哲夫が出演。緊急事態宣言の実施期間延長について政府が検討するというニュースについて解説した。
緊急事態宣言の期間延長か~来週末にも議論へ
ロイター通信によると、政府は5月6日までとなっている緊急事態宣言の実施期間を延長するかどうか、来週末にも議論することがわかった。感染者数の拡大ペースや医療機関のひっ迫状況から、専門家が必要と判断すれば延長が検討される見通しだ。
飯田)4月7日から出た緊急事態宣言は、5月6日までと期限が切られておりますが、延長について検討するということです。このことはあまり報道されていません。
「延長の可能性もある」ことを海外のメディアを通して伝える
鈴木)そうですね。ロイター通信ですので、海外のメディアが書いています。この記事の背景にはいろいろなことがあると思うのですが、世の中の空気としては「5月6日まで頑張れば、何とかその先に」と、どうしてもなりますよね。しかし、危機管理は最悪の状況を考えなければいけない。これがまた続くということも考えなければなりません。しかし、世論を含め「5月6日まで頑張ったのに、またダメだったね」ということになれば、とんでもない空気になって行きます。ですので、あらかじめこういう可能性があるということもサウンドしておこうという意味合いがあって、それも国内ではなく海外メディアを通して伝えておくという意味合いだろうなと、発信元をみるとそんな気がします。ですが、これは大事なことで、常に最悪な状態を考えておかなければなりません。「大丈夫だろう」と思って過ごして来たので、いまこうなっているのです。危機管理上、政府は最悪の状況を考えているだろうし、考えなくてはなりません。
飯田)メールもいただいております。北区の“はるお”さん、49歳の方から。「感染者数がなかなか減らない現状だと、5月6日までの緊急事態宣言は延長される可能性が高いと思っています。強制力のない外出の自粛要請では、ウイルスの抑え込みに限界があるのではないでしょうか」。
きょう出る数字は1~2週間前の結果であるということを自覚することが大切
鈴木)各都市の人の動きを、スマートフォンからデータで見ることができます。大阪では、15日あたりまでで8割減に近づいて来ています。一方で、福岡県の天神ではまだまだ半分だったり、東京も頑張っていますが6割ぐらいであったりと、地域によって異なります。毎日、感染者の人数が発表されますよね。「きょうはやっぱり多い、また増えた」「昨日よりきょうは減った」というように一喜一憂します。しかし、その日に感染している数ではありません。タイムラグがあって、いまから1週間~10日ほど前に感染した人たちが検査した結果、きょうの数字に出ているということです。
飯田)症状が出るまでに、タイムラグがあるということですよね。
鈴木)「きょうは何人だ」と思うのではなく、数字を見るときは少し冷静になり、いまから1週間~10日前を振り返ってみる。そして、その日に何があったのかを考える。そうすると「確かに、日曜日にたくさん人が出ていた」などということがわかって来ます。それを意識すれば、「ではどうしよう」と次につながって行きます。タイムラグがあるということを冷静に考えて、数字を見るときはそれを活かすということを、特に行政は気にしてみてはどうかなと思います。
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