【ライター望月の駅弁膝栗毛】
かつては“特急街道”として名を馳せた北陸本線。
現在は金沢以西で、特急「サンダーバード」(大阪~金沢・和倉温泉間)、特急「しらさぎ」(名古屋・米原~金沢間)などが活躍しています。
とくに「サンダーバード」の681・683系電車は、北陸新幹線金沢開業と前後して、座席や外装などのリニューアルが施されています。
北陸本線を代表する駅弁の1つといえば、福井駅弁「番匠本店」の「越前かにめし」。
この駅弁も、通信販売で「冷凍越前かにめし」(1300円)として購入できます。
番匠本店ウェブサイトを開いたら、トップページ右端にある「宅配ほんのり便」のバナーをクリック(タップ)して、宅配ページへ行くことができます。
現在は冷凍越前かにめしに加え、かにみそ、ソースかつのたれの3種が表示されます。
「冷凍越前かにめし」の画像をクリック(タップ)して詳細ページへ行き、「お問い合わせフォームへ」から、番匠本店に宅配希望の旨、メッセージで送ります。
すると、番匠本店からメールが届いて料金・配送料の提示があり、メールでの注文から3日後以降で、宅配希望日・時間帯などをやり取りして、注文は完了。
支払方法は「代金引換」のみとなっています。
(参考:お問い合わせフォーム~望月の文例)
お世話になります。「冷凍越前かにめし」を○つ、○○県○○市までお送りいただくことはできますでしょうか。お忙しいところ恐縮ですが、どうぞよろしくお願いいたします。
注文から3日、我が家に冷凍クール便で、福井駅・番匠本店の文字が入った段ボールが冷え冷えの状態で到着しました。
さっそく梱包を解きますと、なるほど!「冷凍越前かにめし」は、レギュラーのパッケージと同じデザインですが、ビニールのパッケージになっているんですね。
賞味期限は製造日から90日間となっていますが、待ちきれないのでさっそく解凍します。
ビニールのパッケージを開封すると、おなじみカニの顔をしたプラスチック容器が登場。
まずは、ふたを外してラップを掛け、電子レンジへ。
電子レンジでの解凍、加熱時間の目安は、500Wで5分間。
もしも、中心部に冷たさが残っていたら、30秒ほど再加熱することが推奨されています。
4分30秒くらいになりますと、我が家が、かにめしのいい香りでいっぱいです!
昭和36(1961)年2月25日発売のロングセラー駅弁、番匠本店の「越前かにめし」。
私も中学生だった昭和の終わりごろ、初めて「駅弁大会」のチラシを握りしめて出かけた、スーパー「ユニー」の催事場で買った駅弁が、「越前かにめし」だったと記憶しています。
何となく愛嬌のあるカニの顔のふたと、店のなかで流れていた“板チョコ1枚~“で始まる「ユニー」のイメージソングがなぜか一緒に思い出されてきます。
セイコガニ(ズワイガニの雌)の赤肉やみそを混ぜて炊き込んだご飯の上に、ベニズワイガニの足や肩肉のほぐし身を載せた「越前かにめし」。
付添のきざみ海苔を振ると、さらに一層、風味が増して、食欲がそそられます。
2ヵ月近く、冷凍駅弁も多くいただいてきましたが、駅売りの冷まされた状態とひと味違う、「でき立ての美味しさ」とピュアに向き合うことができるのが、冷凍通販の魅力ですね。
私自身、気が付けば、福井エリアは5年以上、ご無沙汰になっていました。
北陸新幹線は、令和4年度(2022年度)末の敦賀開業に向けて工事中。
2年あまり後には、福井・石川の鉄道事情も大きく変化しそうです。
首都圏からの移動がいい時期になったら、改めて金沢以西にも足を運びたいもの。
鉄道で“密”をつくらないためにも、より「のどかな時期」に旅する工夫も求められそうです。
(参考)JR西日本ホームページ
連載情報
ライター望月の駅弁膝栗毛
「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/