今治駅「瀬戸の押寿司」(1400円)~「駅弁の通信販売」を楽しもう! 我が家で旅気分!(vol.11二葉編)

By -  公開:  更新:

【ライター望月の駅弁膝栗毛】

8600系電車・特急「しおかぜ・いしづち」、予讃線・丸亀~讃岐塩屋間(2019年撮影)

四国を代表する特急列車の1つ、予讃線の特急「しおかぜ・いしづち」。
特急「しおかぜ」は、宇野線・本四備讃線(瀬戸大橋線)を経由し岡山発着で、「いしづち」は、高松発着で運行され、途中の宇多津(多度津)で分割併合し、松山の間を結びます。
4~5月と一部列車の減便や分割併合が休止されてきましたが、6月13日(土)以降は、四国エリアでも、概ね多くの列車で、通常通りの運行に戻る予定です。

(参考)JR四国ニュースリリース・2020年6月3日分

二葉ウェブサイト

いまや希少な存在となっている四国の駅弁において、頑張っている駅弁屋さんといえば、予讃線・今治駅(愛媛県)の駅弁を手掛ける「二葉」です。
「二葉」によると、コロナ禍では、今治駅もかつてないほどの人の少なさでお店も短縮営業を強いられたそうですが、常連さんやオフィスなどへの配達に助けられてきたと言います。
そのなかで、ウェブサイトをリニューアル、手軽に「通信販売」を楽しめるようになりました。

二葉通販サイト

トップページの「ショッピング」バナーをクリック(スマホは右上のメニューから選択)すると、「二葉」の通販サイトが登場、各種駅弁が登場します。
今回はまず、名物駅弁の「瀬戸の押寿司」(1400円)をチョイス、カートに入れます。
氏名・住所・電話番号・メールアドレス、クレジットカード情報などを入力し、購入を確定。
大手の通販アプリを使用したサイトですので、とても使い勝手がいいですね。

二葉通販サイト

「ご購入ありがとうございます」の文字が出たら、あとは駅弁が家に届くのを待つのみ。
「二葉」によると、駅弁の通信販売(地方発送)は、四国の特急で車内販売がなくなった平成15(2003)年から始めていたものの、システムの問題で出品が止まっていました。
今回、コロナ禍で生まれた時間を利用してサイトをリニューアル、購入しやすくしたところ、さっそく、全国の皆さんから注文が入るようになったと言います。

二葉からクール便で届いた駅弁

二葉からクール便で届いた駅弁

「二葉」の駅弁通信販売は、今治からの宅配便で翌日到着が可能なエリア限定。
首都圏の我が家にも、注文から3日、「愛媛発」のステッカーが付いてやって来ました。
私が購入した5月下旬の段階では、「瀬戸の押寿司」と「来島(鯛めし2人前)」の2つのみ通販対応でしたが、その後も続々とラインナップが増加中。
駅弁の他、瀬戸内の海の幸や、今治タオルなどのグッズ販売も行っています。

瀬戸の押寿司

名物駅弁「瀬戸の押寿司」(1400円)は、鯛の押寿司。
昭和60(1985)年頃の発売で、既に30年以上のロングセラー駅弁となっています。
元々、賞味期限が2日間に設定されており、日持ちすることもあって、土産駅弁としても重宝されてきました。
以前、私も協力した日経プラス1の寿し駅弁ランキングにも上位に選ばれています。

瀬戸の押寿司

【おしながき】
・酢飯
・鯛
・大葉
(通販の場合、到着した当日中が賞味期限)

瀬戸の押寿司

ゴムで押された押寿司のふたを開けると、笹と軽めの酢の爽やかな香りが広がります。
さらに、下に敷かれた大葉がよく見えるほど、透き通った鯛の白身が心を揺さぶります。
潮の流れが激しい来島海峡で育った今治の鯛は、「来島鯛」と呼ばれ、「身の締まりが断然違う!」とのこと。
さっそく、付添のナイフで、食べやすい大きさに切り分けていただいていきましょう。

瀬戸の押寿司

いただく度に、鯛と酢飯が生み出す自然な「甘さ」が美味しく感じる「瀬戸の押寿司」。
「二葉」によると、塩で締める際に、鯛から余分な水分や臭みが除かれ、旨味がギュッと詰まっているのだそう。
また、鯛そのものの味を活かすため、酢は控えめにしていると言います。
この上品な味わいは、他にはない、今治ならではの駅弁と言ってもいいでしょう。

8000系電車・特急「しおかぜ・いしづち」、7000系電車・普通列車、予讃線・今治駅(2013年撮影)

高速道路網の拡大と共に、厳しさが伝えられる四国の鉄道ですが、じつは創業当初から営業している四国の駅弁屋さんも、「二葉」だけになってしまったと言います。
その意味でも今後、通信販売をより強化していきたいとのこと。
力強い言葉に、何としても「四国の駅弁の灯を守りたい」という強い意志を感じました。
その思いに応えるためにも、遠出ができない間は通販で、移動が自由になったら実際に足を運んで、四国の鉄道文化、食文化を、全国の人の手で守っていきたいものです。

連載情報

ライター望月の駅弁膝栗毛

「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!

著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/


Page top