鳥取駅「ほかほか駅弁 鳥取牛弁当」(1190円)~陰陽連絡特急「スーパーいなば」

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【ライター望月の駅弁膝栗毛】

鳥取駅「ほかほか駅弁 鳥取牛弁当」(1190円)~陰陽連絡特急「スーパーいなば」

キハ187系気動車・特急「スーパーいなば」、智頭急行智頭線・大原駅(2014年撮影)

岡山~鳥取間を約1時間50分で結ぶ特急列車「スーパーいなば」。
岡山を出ると山陽本線を上り、上郡から智頭急行線を経由し、佐用(さよ)、大原、智頭に停車、JR因美線に入って郡家(こおげ)に停まり、終着・鳥取を目指します。
早朝の「スーパーいなば1号」と深夜の「スーパーいなば12号」は、岡山で寝台特急「サンライズ瀬戸・出雲」と接続しており、首都圏~鳥取間の移動にも貢献しています。

(参考)智頭急行ホームページ

鳥取駅「ほかほか駅弁 鳥取牛弁当」(1190円)~陰陽連絡特急「スーパーいなば」

ほかほか駅弁 鳥取牛弁当

日本海沿岸、魚介系の食材の印象が強い鳥取県ですが、南部の内陸部には中国山地、大山(だいせん)などの山々があって、古くから和牛が生産されてきました。
そんな土地柄を思い浮かべていただきたいのが、「アベ鳥取堂」が製造する加熱式駅弁「ほかほか駅弁 鳥取牛弁当」(1190円)です。
以前」は丼型の加熱式容器でしたが、角型の容器にリニューアルされておりました。

(参考)鳥取県ホームページほか

鳥取駅「ほかほか駅弁 鳥取牛弁当」(1190円)~陰陽連絡特急「スーパーいなば」

ほかほか駅弁 鳥取牛弁当

加熱式容器は、飛行機の旅では厳しい、「駅弁」ならではのアイテム。
アベ鳥取堂によると、「ほかほか駅弁 鳥取牛弁当」ではオリジナル醤油をベースにした特製のタレを煮凝り状にし、特製の山椒ご飯を分離して盛り付けているそう。
これを加熱式容器で熱することで、いただく直前に一体となるようにして、ご飯の風味を、より一層、ひきたてていると言います。

鳥取駅「ほかほか駅弁 鳥取牛弁当」(1190円)~陰陽連絡特急「スーパーいなば」

ほかほか駅弁 鳥取牛弁当

【おしながき】
・山椒炊き込みご飯
・鳥取牛のうま煮
・牛肉そぼろ
・玉ねぎ煮凝り
・錦糸玉子
・人参煮
・むき枝豆
・胡瓜酢漬け
・さつまいも甘露煮

鳥取駅「ほかほか駅弁 鳥取牛弁当」(1190円)~陰陽連絡特急「スーパーいなば」

ほかほか駅弁 鳥取牛弁当

リニューアルによって、牛肉の旨煮と牛そぼろの間に錦糸玉子と飾り人参が入って、彩りがより明るくなった「ほかほか駅弁 鳥取牛弁当」。
牛肉が甘めの味付けをしているため、山椒ご飯で味を引き締めているそうです。
香の物に加え、デザート代わりの甘いさつまいもの甘露煮も入って、お値段そのままで、バージョンアップしているのは、とても嬉しいですね。

鳥取駅「ほかほか駅弁 鳥取牛弁当」(1190円)~陰陽連絡特急「スーパーいなば」

キハ187系気動車・特急「スーパーいなば」、山陽本線・岡山駅(2014年撮影)

岡山~鳥取間は1990年代のJR初期まで、津山線・因美線経由の急行「砂丘」によって結ばれていましたが、現在の「スーパーいなば」によって大きくスピードアップしました。
乗車時は、1泊目が四国・徳島の祖谷温泉に泊まり、特急「南風」と「スーパーいなば」を乗り継いで、2泊目が鳥取・岩井温泉という2泊3日の温泉旅だったと記憶しています。
じつは四国・山陽・山陰を一度に楽しむことも可能にしてくれる「スーパーいなば」です。

連載情報

ライター望月の駅弁膝栗毛

「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!

著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/

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