【ライター望月の駅弁膝栗毛】
東京・浅草から、日光と南会津に向けて走り出して行く、東武鉄道の特急列車。
「Revaty(リバティ)」の愛称を持つ東武500系電車は、平成29(2017)年のデビュー。
浅草~東武日光・鬼怒川温泉間をはじめ、一部の列車は、野岩鉄道・会津鉄道経由で会津田島まで3時間あまりをかけて直通する「リバティ会津」として運行されています。
車内には全席に電源コンセント、フリーwi-fiなど、最新の設備を兼ね備えています。
(参考)東武鉄道ニュースリリース・2016年10月27日分
さて、日光・鬼怒川エリアの駅弁屋さんとして知られるのが「日光鱒鮨本舗」。
今年(2020年)は4~5月にかけて営業自粛を強いられましたが、5月30日から下今市駅近くの道の駅日光「日光街道ニコニコ本陣」で、土・日・祝日のみ営業を再開しました。
東武日光・鬼怒川温泉・下今市の各駅での販売は、売店の営業が再開次第とのこと。
最新の情報は、公式サイトでご確認ください。
じつは「日光鱒鮨本舗」の駅弁も、通信販売に対応しています。
トップページから「配送案内」のバナーをクリック(タップ)すると、詳しい情報が現れます。
興味深いのは、関東地方のみ「当日配送」が可能なこと(繁忙期を除く)。
朝、作った駅弁を発送、宅配業者さんが当日の夕方6~8時までに届けて下さいます。
注文は前日の午後7時まで、メール・電話・FAXで受付、支払は代金引換のみです。
夕方6時過ぎ、我が家のインターホンが鳴り、当日朝、日光・今市を発ったクール便が、「当日便」のステッカーを引っ提げて、無事到着しました。
とくに1都3県から各地域への移動に、細心の注意を払わなければならない現状では、東京の自宅まで駅弁を届けてもらえるのは、本当にありがたいことです。
なお、土・日・祝日のみの営業期間中は、配送も週末のみとなりますのでご注意下さい。
「日光鱒鮨本舗」の名物といえば、屋号にもなっている「日光鱒寿し」(1300円)。
昔ながらの竹の皮、笹の葉に鱒寿しが包まれており、鱒の絵が描かれた帯に、屋号が入った、ちょっと趣のある割り箸とナイフが挟み込まれています。
この駅弁のみ、関東以外の全国、翌日到着が可能な地域への配送(配送料930円、6~9月はクール料金を追加)が可能で、5本以上の注文で送料手数料無料となります。
【おしながき】
・酢飯(栃木・高根沢産コシヒカリ使用)
・鱒
・ゆば
・しょうゆ
日光・鬼怒川エリアを訪れる度、ほぼ毎回、リピートしている「日光鱒寿し」。
笹をはがした瞬間から、サーモンピンクに眩しさを憶え、酢の香りに食欲をそそられます。
肉厚な最高級の鱒を塩と米酢で〆て、栃木県・高根沢産のコシヒカリを使った酢飯には手作りのゆばがたっぷりと挟み込まれた、“日光らしい”鱒寿し。
鱒の身に合わせて、付添のナイフで切り分けていくと、美味しくいただくことができます。
浅草・新宿~東武日光・鬼怒川温泉間を走る特急スペーシアは、平成2(1990)年のデビューですので、早くも今年で30年となりました。
また6月6日に行われた東武鉄道のダイヤ改正では、鬼怒川線「SL・DL大樹」が増発、下今市で特急列車と接続するダイヤとなりました。
6/12現在は運休中ですが、7月以降の運転再開が待ち遠しい日々が続きます。
(参考)東武鉄道ニュースリリース・2015年7月9日分
連載情報
ライター望月の駅弁膝栗毛
「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/