【ライター望月の駅弁膝栗毛】
瀬戸内海沿いを行く、8000系電車の特急「しおかぜ・いしづち」号。
平成5(1993)年3月の予讃線・高松~伊予市間電化開業に向け、その前年にデビューした車両で、在来線特急ながら、まるで新幹線のような流線形の顔つきが特徴です。
平成16(2004)年からは、指定席を中心に木材や木目地を使用したシートや、砥部焼や藍染めの暖簾を使用した洗面所にリニューアルされています。
(参考)JR四国ホームページ
予讃線随一の駅弁販売駅といえば、何といっても今治!
駅弁を製造・販売する「二葉」は、「通信販売」にも対応しています。
昭和45(1970)年頃から販売され、およそ半世紀の歴史を持つロングセラー駅弁「鯛めし弁当」も、通販仕様「来島(鯛めし2人前)」(1400円)で登場。
通販仕様でも経木の折、伝統の掛け紙付きの駅弁が届くと、本当に嬉しいものですね。
【おしながき】
・鯛の炊き込みご飯
・奈良漬け
レギュラーの「鯛めし弁当」にはおかずがありますが、通販仕様は鯛めし一本!
来島海峡の急流で身が引き締まった鯛を焼いてほぐし身にし、ご飯に炊き込んでいます。
関東・東海の鯛めし駅弁というと甘い“おぼろ”が多く見られますが、西の鯛めしは素材の味をたっぷり活かし、しっとり優しくて落ち着いた“オトナの”鯛めし。
「来島」は2人前なので、家族で取り分ける場合も1人前より少しおトクで重宝です。
「四国の鉄道旅は、いつ行くといいの?」と訊かれたら、答えは間違いなく「誕生月」。
鉄道好きにはおなじみ、四国には「バースデイきっぷ」というフリーきっぷがあります。
JR四国全線が特急を含め3日間乗り放題となり、普通車自由席用(9680円)、グリーン車用(1万3240円)で、同時発券に限り、お連れ様用3名まで購入可能です。
遠出がいい時期になったら、誕生月の友達と一緒に、四国を鉄道で旅してみては!?
連載情報
ライター望月の駅弁膝栗毛
「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/