マスク50万枚配布も! 伍代夏子らが啓発する「知って、肝炎」
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ニッポン放送「週刊 なるほど!ニッポン」(6月28日放送)では、「ウイルスから家族や自分を守るには!? 手洗い・うがい・マスク……そして正しい知識!」というトピックスを紹介した。
いま、ウイルスと聞いて真っ先に頭に浮かぶのは、「新型コロナウイルス」。
ウイルスは、コロナウイルスやインフルエンザ以外にも、たくさん種類がある。例えば、肝臓に炎症を起こす肝炎。放置しておくと肝硬変や肝臓癌になってしまうこともあるが、肝炎の1つの原因にもウイルスが挙げられる。
コロナも肝炎も、ウイルスを持っているのに症状が出ない時期があるという。いわゆる「無症状」だが、これが恐ろしい。ただ、肝炎はきちんと治療すれば治せる病気であり、肝硬変や肝臓がんの予防にもなる。
実は肝炎対策の啓発事業として、国は『知って、肝炎プロジェクト』を立ち上げている。その特別参与が、杉良太郎さん。杉さんは、このプロジェクトで肝炎だけでなく、自分の健康と向き合う大切さを訴え、その理念に共感した著名人やタレントの方々が多く参画している。
いま、世界中で猛威を振るっている「新型コロナウイルス」。弱い立場のところに、マスクが届かなかったり、さらに感染症に付け込んだ詐欺の被害も多いという。
『知って、肝炎プロジェクト』は、そんな状況下でマスクが手に入りづらい時期に、50万枚ものマスクを調達・配布しながら、「ウイルス対策」や「特殊詐欺への注意喚起」を同時に行っている。
どうやって50万枚ものマスクを集めたのか? その苦労も含めて、『知って、肝炎プロジェクト』の肝炎対策特別大使・伍代夏子さんに、立川晴の輔が話を伺った。
晴の輔:特別大使の伍代さん、よろしくお願いします。
伍代:よろしくお願いします。
晴の輔:いま世界的に、地球が大混乱になっていますけれど、ウイルス対策にマスクがどれだけ大切かということを思い知らされましたね。
伍代:そうですね。まさか自分たちの生活のなかで、マスクを手に入れることができなくなる日が来るなんて、考えてもいなかったです。私たち歌い手は、声・喉を大事にします。ですから、マスクは日常的にしていました。歌い手さんであれば、買い置きは少しぐらいなら持っていたと思うのですが、それが手に入らなくなるとは思いもしませんでした。
伍代:世界的にマスク不足になりましたからね。ミシンを引っ張り出して来て、手づくりしましたよ。
晴の輔:そんな状況のなかで、マスクを手配されたのですよね?
伍代:『知って、肝炎プロジェクト』というものがありまして、マスクが手に入りにくく、本当に困っていらっしゃる皆さんのところに、50万枚を配布させていただきました。
晴の輔:50万枚……。50枚の手配をするだけでも大変だと思います。
伍代:すごく大変です。5枚縫うのも大変でしたから(笑)。でも、少しは行き渡ったかなと思います。
晴の輔:きっと助かった方が多いと思います。配るのも一苦労ですね。
伍代:配るのは、プロジェクトメンバーがたくさんいるので助かりました。また、私たちは『ストップ・オレオレ詐欺47~家族の絆作戦~』のプロジェクト・メンバーもやっています。警察の皆さんも、やはりマスク不足は深刻な問題でしたので、警察署にも配布させていただきました。また、マスクが手に入らない『全国老人福祉施設協議会加盟』の介護施設の皆さんや、『緊急小口資金等貸付』の窓口である『市町村社会福祉協議会』の皆さんのところにも配布させていただきました。
晴の輔:考えてみたら、「市民を守る人たち」も健康でないといけませんね。
伍代:そうです。医療従事者の皆さんも含めて、マスクは幅広く行き渡らなければいけません。
晴の輔:ウイルスの問題だけでも深刻なのに、「オレオレ詐欺」や「特殊詐欺」に悩まされている方に対しても、いろいろな支援をされています。
伍代:今回は「コロナ版・オレオレ詐欺」も出て来ました。お父さんやお母さんを心配して、電話で「コロナは大丈夫?」と聞き、詐欺に持って行く。給付金詐欺もあり、本当に卑劣な犯罪が増えていますので、啓発活動として「気をつけてください」と呼びかけてはいるのですが、自粛もしなければいけないため、皆さんのところに行けない日々が続きました。マスクにステッカーを貼って、「オレオレ詐欺に気をつけて」ということもしました。杉良太郎さんも一生懸命考えていましたね。
晴の輔:そのような地道な活動が、皆さんに伝わって行けばいいですね。改めて、ウイルス対策で大切なことは何でしょうか?
伍代:いちばん大切なことは自己管理です。自分自身の健康のためでもありますが、知らず知らずのうちに人にうつしてしまうかも知れないということを念頭に、「ソーシャルディスタンス」を保つこと。また、会話をするときは「マスクを必ず着用」します。そして、帰宅したら「30秒間の手洗い」。新しい生活様式を実践することで、日本全体が健康でいてほしいなと思います。
晴の輔:本日は本当お忙しいなか、お時間をいただきましてありがとうございました。
伍代:こちらこそ、ありがとうございました。