【ライター望月の駅弁膝栗毛】
7月1日にデビューした東海道新幹線の新型車両「N700S」。
まもなく営業運転開始から1ヵ月、東京~新大阪間で運行される「のぞみ」号を中心に、「ひかり」や「こだま」でも運用される日もあります。
残念ながら、私はまだ乗車機会に恵まれておらず、沿線から颯爽と駆け抜けて行く姿を眺めるだけですが、美味しい駅弁と共にその快適な乗り心地を楽しみたいものです。
(参考)東海道新幹線・公式ツイッター
この「N700S」の営業運転開始に合わせ、JR東海と「崎陽軒」のコラボレーションによって、7月1日~3日の3日間、「N700Sデビュー記念弁当」(1300円)が販売されました。
販売に当たっては、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、電話による完全予約制、購入時間帯指定による来店客の分散化、上限2個、店舗限定の措置が図られました。
私は7月2日(木)、崎陽軒横浜工場前の「港北インター店」にお邪魔しました。
富士山と白波のなかを、最新のN700Sが駆け抜けて行く浮世絵風の掛け紙。
真ん中に「N700Sデビュー記念弁当」の文字が躍り、N700Sのシンボルマークやこの駅弁限定の「N700Sデビュー記念ひょうちゃんしょう油入れ」も掛け紙に刷り込まれています。
この弁当は、神奈川エリア4店舗、東京エリア5店舗、それぞれのお店で販売されました。
【おしながき】
・白飯 N700Sロゴのプリント入り海苔
・黒酢の酢豚
・彩りチンジャオロースー
・海老のチリソース
・蒸し鶏と枝豆の中華和え
・イカのマヨソース
・昔ながらのシウマイ3個 N700Sデビュー記念ひょうちゃんしょう油入れ
・筍煮
・ザーサイ
ふたを開けた瞬間、崎陽軒自慢の蒸気炊飯で炊かれたもちもちとした食感のご飯の上に、N700Sのロゴがプリントされた焼海苔が載っていて、限定駅弁らしいプレミア感があります。
加えて、限定ひょうちゃんしょう油入れの存在も、ファンにはたまらないもの。
N700SのSは、「Supreme(最高の)」の意ということもあって、酢豚にチンジャオロースー、海老チリをはじめとした崎陽軒自慢の中華料理も、最高レベルの顔ぶれとなっています。
この「N700Sデビュー記念弁当」、第2弾は8月1日~3日の3日間に販売されます。
電話予約は7月25日に開始され、7月27日までに受付を終了しました。
完全予約制駅弁でありながら、あっという間の完売にその人気ぶりが伺えます。
なかなか遠くへ出かけにくい時期でも、しっかりお腹と旅気分を満たしてくれる駅弁。
N700Sの真新しい車両を思い浮かべて、「最高の」駅弁タイムを過ごしてみませんか?
連載情報
ライター望月の駅弁膝栗毛
「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/