麦茶は淹れてから24時間以内に飲まなくてはいけない
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黒木瞳がパーソナリティを務める番組「あさナビ」(ニッポン放送)に麦茶のスペシャリスト、三栄興産株式会社・代表取締役社長の緒方哲哉が出演。麦茶を美味しく飲むコツについて語った。
黒木)毎日さまざまなジャンルのプロフェッショナルにお話を伺う「あさナビ」、今週のゲストは麦茶のスペシャリスト、三栄興産株式会社・代表取締役社長の緒方哲哉さんです。緒方さんは佐賀県で麦茶の焙煎・製造をされていて、世界各国に麦茶を広めていらっしゃいます。麦茶のスペシャリストということですが、佐賀県は大麦の産地なのですね。私はお隣の福岡出身なのですけれども。
緒方)米を収穫した裏のシーズン、冬から春にかけて大麦をつくっています。教科書にある二毛作というやつですね。
黒木)佐賀県が日本一という。
緒方)収穫量日本一です。二条大麦という大麦です。
黒木)麦茶を美味しく淹れるコツはあるのですか?
緒方)ティーバッグの麦茶であれば、ポットにティーバッグを1つ入れて、水かお湯を勢いよく注いでください。ポットに水かお湯を入れた後でティーバッグを入れると、抽出性が落ちてしまうのです。
黒木)先に入れるのですね。ティーバッグの上から水かお湯をどばーっと。淹れた麦茶の正しい保存方法を教えてください。
緒方)麦茶をポットに入れていただいて、冷蔵庫で冷やしてください。また、必ず24時間以内に飲んであげてください。お家で淹れた麦茶は防腐剤が入っていないので、美味しさが溶け込んでいる分、早く悪くなってしまいます。
黒木)24時間以内に、美味しいうちに飲むと。
緒方)ぜひ、お召し上がりください。
黒木)麦茶はノンカフェイン、ノンカロリーですので、体にもいいですからね。夏の季節にはぴったりの飲み物だと思います。緒方さんがいらっしゃる三栄興産は、焙煎・製造をやっているということですが、どのような経緯で緒方さんは、三栄興産で麦茶と関わるようになったのですか?
緒方)祖父が1965年に麦茶の焙煎工場として立ち上げまして、幼少のころから、家には麦茶しか飲むものがないような環境で育ちました。地元に近い久留米で暫く務めていたのですが、家業を継ごうと、25歳のときに入社しました。
黒木)老舗を継ぐわけですが、緒方さんは海外進出を目指されたのですよね?
緒方)そうですね。まずはゼロからのスタートでしたので、いろいろな先輩たちにいじめられながら、いろいろなことを経験しました。
黒木)麦茶のどういうところがお好きですか?
緒方)飲んだ後に喉が渇かないところですね。甘いものも確かに美味しくて、子供のころはコーラなどを飲みたいなと思っていましたが、うちには麦茶しかありませんでした。
緒方哲哉(おがた・てつや)/三栄興産株式会社 代表取締役社長
<三栄興産株式会社>
■1965年創業。自社焙煎の麦茶を国内販売する焙煎工場として発足。
■佐賀県は国内有数の大麦の産地。麦茶の原材料となる二条大麦の生産量は日本一。
■以来、佐賀県で麦茶本来の美味しさと香ばしさを追求。
■2010年ごろから麦茶の海外への輸出を開始。当初の輸出先は香港とハワイ。
■現在の輸出先は15の国と地域。中国、香港、台湾、マカオ、ベトナム、マレーシア、タイ、シンガポール、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、ポーランド、スペイン、ロシア。海外での売り上げは全体の1割。健康志向を追い風に海外販路を拡大。
■麦茶の他にも、緑茶と相性の良い玄米茶の素、自然の野草を火入れ加工して仕上げる健康茶、厳選して仕上げる中国茶など、紅茶以外の茶色いお茶を取り扱っている。
■緒方哲哉さんは3代目社長。2014年に就任。
番組情報
毎朝、さまざまなジャンルのプロフェッショナルをお迎えして、朝の活力になるお話をうかがっていく「あさナビ」。ナビゲーター:黒木瞳