【ライター望月の駅弁膝栗毛】
秋の行楽シーズン、さっそくGo to トラベルキャンペーンを活用している方もいますね。
東北方面への移動は、大宮~仙台間・ノンストップの「はやぶさ」に乗客が集まりやすい傾向がありますが、密を避ける上では「やまびこ」の利用も有効的。
盛岡発着や各停タイプの「やまびこ」には、窓側の電源コンセントや、無料wi-fiが使えるE5系新幹線電車が充当されることも多く、快適な移動を楽しむことができます。
東京から上野、大宮、宇都宮停車の「やまびこ」で約80分、郡山駅弁「福豆屋」が10月から発売した「驛辨浪漫~おむすび編~」(880円)をさっそくいただきました。
コチラは今年(2020年)4月、駅弁135年に合わせて各社競作でつくられたおにぎり弁当をバージョンアップさせ、あの「海苔のりべん」の姉妹駅弁と位置付けた新作駅弁。
掛け紙には、大正後期の郡山駅舎が描かれています。
【おしながき】
・おかかおむすび
・昆布おむすび
・玉子焼き
・ささみ竜田の梅しそ巻き
・ちくわ磯辺揚げ
・煮物(伊達鶏つくね、玉こんにゃく、人参)
・きんぴらごぼう
・相馬胡瓜漬け
わっぱの木の香りと共に蓋を開けると、どこか懐かしく、旅心くすぐる駅弁が現れました。
福豆屋自信の「あさか舞コシヒカリ」を使ったおむすびは、おかかと昆布の2つの味。
福豆屋によると、今回の発売に当たり、おかかおむすびにも海苔を巻き、ダブルで“海苔+海苔”として、“海苔のりべん“の姉妹駅弁にふさわしいリニューアルを行ったそうです。
昔の駅そばのそばたれに由来するおかか、手づくりの厚焼き玉子も、ダブルで絶品です。
いまのところ、郡山駅とその周辺駅で、来年(2021年)春ごろまでの販売を予定しているという「驛辨浪漫~おむすび編~」。
現在開催中の「駅弁味の陣2020」には、新作駅弁としてエントリーしています。
郡山から会津若松へ向かう磐越西線の快速列車は、1時間あまりの乗車。
短時間の乗車でも気軽に味わえて、気分を“ノリノリ”にさせてくれる新作駅弁の登場です。
連載情報
ライター望月の駅弁膝栗毛
「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/