【ライター望月の駅弁膝栗毛】
10月に入って、鉄道の旅が恋しくなってきたころではないでしょうか。
コロナ禍でいままでのようにはいきませんが、収束までは一定のルールで楽しみたいもの。
鉄道旅はこんな感じで楽しむのがいいかなと思ったポイントを3つ。
●窓が開く車両なら、開けておく。
●車内では、座席を回転せず、静かに過ごす。
●人と話す場合は、マスクをする。
私自身が高リスクと感じるのは、やはり列車内でワイワイ喋ったり、宴を催されること。
仲間と居るのに喋らないのは気まずいという方は、席を離して予約するのがお薦め。
Wi-Fiのある列車も多いので、連絡を取り合う場合はSNSを活用するのも一手です。
そして何より、公共の場所にいるときは、意識して目・鼻・口(の粘膜)をこすらないこと。
普段からの手洗い・うがいと合わせて、過剰に怖がらず、旅を楽しみたいものです。
(参考)日本モビリティ・マネジメント会議ホームページ
秋の行楽シーズンに向けて、駅弁各社でも、季節駅弁が登場する時期になりました。
箱根や丹沢などの紅葉の名所を抱えた、小田原を拠点とする「東華軒」の秋駅弁は、9月1日から販売されている「旬彩八角弁当 紅葉狩り」(1180円)。
南関東の紅葉は、11月以降が見ごろですが、掛け紙は早くも赤く染まりました。
駅弁の食べごろは、ひと足早く到来です。
【おしながき】
・きのこご飯 栗甘露煮
・海老塩焼き
・鶏つくね串
・筍鶏そぼろ
・なすの肉詰めフライ
・焼きさつまいも
・竹輪磯辺揚げ
・玉子焼き
・煮物(なす、信田巻、椎茸、ぶなしめじ、人参)
・切干大根煮
・ゆず大根漬け
・抹茶くず餅
きのこ、なす、さつまいもなど、秋の味覚が八角の折にぎっしりと詰まっています。
しかも、きのこ御飯は折の4分の1程度に抑制が効いて、女性やシニアにも嬉しい構成。
デザートの抹茶くず餅まで、どのように箸を進めていこうか、思わず嬉しい悲鳴が上がるバリエーション豊富な季節限定駅弁となっています。
列車のなかでいただけば、一層「思い切って旅に出てよかったなぁ」と感じることでしょう。
コロナ禍での列車旅、正直なところ「マスクの着用」が辛いと感じる方が多いと思います。
でも、旅のスケジュールに「駅弁」を食べることを盛り込めば、ある意味“正当な理由で”、マスクを外す時間を設けることができます。
静かに駅弁と向き合えば、香りや歯ごたえ、味わいなど、新鮮な感覚が楽しめることも。
コロナ禍の鉄道旅だからこそ、「駅弁」を味わいながら、列車に乗りたいものです。
連載情報
ライター望月の駅弁膝栗毛
「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/