仙台駅「むすび丸弁当」(1000円)~杜の都で自然の風を感じて“鉄”さんぽ!

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【ライター望月の駅弁膝栗毛】

仙台駅「むすび丸弁当」(1000円)~杜の都で自然の風を感じて“鉄”さんぽ!

E657系電車・特急「ひたち」、常磐線・坂元~山下間

上野からの特急「ひたち」が、内陸移設された常磐線のトンネルを飛び出して来ました。
かつて、東北初の特急列車「はつかり」(上野~青森間)は、常磐線経由の運行でした。
当時は蒸気機関車牽引による客車列車で、常磐線は勾配が緩やかなのが理由とのこと。
その意味でも、常磐線を全線走破する特急列車が帰ってきたことは、感慨深いもの。
颯爽と走り抜ける姿が、「線路が結ばれる」って本当にいいものだと感じさせてくれます。

仙台駅「むすび丸弁当」(1000円)~杜の都で自然の風を感じて“鉄”さんぽ!

C60形蒸気機関車1号機(仙台市西公園C60広場)

そんな特急「はつかり」とゆかりのある蒸気機関車が、仙台市西公園に保存されています。
C60形蒸気機関車唯一の保存機、トップナンバーの1号機。
C59形の改造によって生まれた機関車で、東北本線・常磐線などで活躍したのだそう。
昭和43(1968)年、東北本線全線電化で蒸気機関車が引退することを知った仙台在住の小学生が、国鉄に手紙を送ったことがきっかけで、この地に保存されたと言います。

仙台駅「むすび丸弁当」(1000円)~杜の都で自然の風を感じて“鉄”さんぽ!

むすび丸弁当

街と街、人と人を「結ぶ」鉄道ですが、宮城には「むすび丸」というキャラクターがいます。
平成20(2008)年に行われた「仙台・宮城デスティネーションキャンペーン」のシンボルマークとして誕生し、現在は甲冑、祭りなど、5種類のバージョンが存在すると言います。
そんな「むすび丸」にちなんだ駅弁が、仙台を拠点とする「こばやし」が製造している「むすび丸弁当」(1000円)です。

(参考)仙台・宮城観光キャンペーン推進協議会公式サイト

仙台駅「むすび丸弁当」(1000円)~杜の都で自然の風を感じて“鉄”さんぽ!

むすび丸弁当

【おしながき】
・むすび丸おにぎり(白飯、黄パプリカ、ブラックビーンズ、海苔)
・はらこめし(味付けご飯、鮭煮、いくら)
・伊達鶏の粕漬け仙台味噌焼き
・厚焼き玉子
・牛肉のしぐれ煮
・蓮根金平 乱切り人参 絹さや
・サンマ甘露煮
・笹かまぼこ
・仙台長茄子漬
・紅大根
・仙台味噌飴
(お米は宮城県産環境保全米ひとめぼれ使用)

仙台駅「むすび丸弁当」(1000円)~杜の都で自然の風を感じて“鉄”さんぽ!

むすび丸弁当

「むすび丸」のおむすびが入ったキャラ弁としても知られる「むすび丸弁当」。
今年(2020年)夏にリニューアルされて、雑穀米のおにぎりに代わり、こばやし自信の「はらこめし」が入って、より“宮城らしい”駅弁になりました。
笹かま、サンマの甘露煮、伊達鶏の仙台味噌焼きと、食材や調理方法がバラエティに富んだおかずも魅力的で、宮城の海や山の幸を満喫しながら、箸がどんどん進みます。

仙台駅「むすび丸弁当」(1000円)~杜の都で自然の風を感じて“鉄”さんぽ!

仙台市地下鉄2000系電車・普通列車、仙台市地下鉄東西線・大町西公園~国際センター間

「むすび丸」は、仙台藩祖・伊達政宗公の甲の「前立て」が印象的なキャラクターですが、C60形蒸気機関車が保存されている仙台市西公園近くを走る、仙台市地下鉄東西線の2000系電車にも、先頭車両に「前立て」がデザインされています。
広瀬川を渡る区間は、地下鉄も地上に出てきますので、お目にかかることも多いはず。
杜の都にふさわしい、都市と自然が程よく“むすび”ついた、仙台のまちです。

(参考)仙台市地下鉄ホームページ

連載情報

ライター望月の駅弁膝栗毛

「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!

著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/

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