デビューから1周年! N700Sの快適車内で駅弁も満喫

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【ライター望月の駅弁膝栗毛】
「駅弁」食べ歩き20年・5000個の放送作家・ライター望月が、自分の足で現地へ足を運びながら名作・新作合わせて、「いま味わうべき駅弁」をご紹介します。

車窓の変化が楽しい東海道新幹線を駆け抜けて行く、デビュー1周年を迎えたN700S。快適な車内で駅弁をいただくのは、とても気分がいいものです。そんな東海道新幹線の主要駅で販売されている駅弁のなかには、ご当地性にこだわったものも数多くあります。今回は、新大阪限定のご当地駅弁に注目。東海道新幹線の車窓を思い浮かべながら、プチ旅気分を楽しむことにいたしましょう。

N700S新幹線電車「のぞみ」、東海道新幹線・静岡~掛川間

東海道新幹線のご当地駅弁・新大阪編(第3回/全3回)

東海道新幹線は、車窓が楽しい新幹線。東京タワーを横目に高層ビル群を抜け出して、新横浜を過ぎれば田園風景。小田原城に熱海温泉、富士山が見えたら幸せのひととき。茶畑と大きな川が交互に現れ、浜名湖を渡れば、海と別れて程なく名古屋。木曽三川の輪中を一気に突き抜け、関ヶ原の古戦場から伊吹山へ。琵琶湖の気配を遠くに感じて、京都の古寺を眺めたら、新大阪までの約2時間半は飽きることがありません。

N700S新幹線電車「のぞみ」、東海道新幹線・豊橋~三河安城間

東海道新幹線の最新鋭車両・N700S新幹線電車も、令和2(2020)年7月1日のデビューから、早いもので1年となります。この1年で着々と増備が進んで、沿線でお目にかかる機会もだいぶ増えてきました。従来よりやや固めのシートに感じますが、揺れの少ない快適な車内で、全席電源コンセント付き。ホームで待っていて、新しい編成に当たれば、フワ~っと“新車の香り”が感じられるのも、いまだけの楽しみですよね。

なにわ満載

大阪で仕事があっても、何ひとつ大阪らしいものを食べられず、もう新幹線に乗らなくては……という経験、私も何度かあります。そんなとき、強い味方になってくれる駅弁が、ジェイアール東海パッセンジャーズが製造・販売する「なにわ満載」(1080円)。今季絶好調の関西のプロ野球チームを想起させる黄色と黒の縞模様が印象的です。令和元(2019)年からいまの形になったというこちらの駅弁は、新大阪駅の新幹線改札内限定販売です。

【おしながき】
・白飯
・たこ焼き
・牛串カツ
・牛すじ煮
・肉焼売
・揚げ餃子
・紅生姜の天ぷら
・煮物(さつまいも、たこ、南瓜、大根、人参)
・ごぼう甘辛煮
・日の菜漬
・昆布の佃煮
・みたらし大福

なにわ満載

八角の折を開けると、俵型のご飯は控えめに、その分、たこ焼きが存在感を示しています。冷めても美味しいを基本とする駅弁にあって、コナモンの料理を入れ込んだのは挑戦的。ジェイアール東海パッセンジャーズによると、牛串カツや紅生姜の天ぷらなどを入れ、おつまみ感覚でもいただけるようにしていると言います。煮物の味付けは、関西らしく上品で、たこの煮つけも柔らか。デザートのみたらし大福も入ってお値打ち感もあります。

N700S新幹線電車「のぞみ」、東海道新幹線・小田原~新横浜間

大都会、田園風景、温泉街、海・山・川・湖、史跡、古都まで、日本の“オイシイところ”がしっかり詰まった東海道新幹線の車窓。車窓もまた、駅弁の“おかず”の1つという考え方があります。その意味でも、快適な列車が高頻度で運行されている東海道新幹線は、駅弁をいただくには最高のシチュエーション。風景と美味しい駅弁の記憶をタグ付けして、楽しい旅の思い出を作っていきたいですね。

連載情報

ライター望月の駅弁膝栗毛

「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!

著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/


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