1つでしっかり“オイシイ”! 名古屋めし満載の駅弁

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【ライター望月の駅弁膝栗毛】
「駅弁」食べ歩き20年・5000個の放送作家・ライター望月が、自分の足で現地へ足を運びながら名作・新作合わせて、「いま味わうべき駅弁」をご紹介します。

東京・名古屋・大阪の移動の足として欠かすことのできない東海道新幹線。なかでも、東西の真ん中に位置する名古屋は、ユニークな「ご当地グルメ」の宝庫とも言えるまちです。名古屋駅には、みそかつ・ひつまぶしなど、さまざまなご当地駅弁がたくさん並んでいますが、1つの折で、“名古屋めし”を網羅できてしまう駅弁は、旅人にとってはとても重宝な存在。今回はそんな“1つでオイシイ”駅弁に注目してまいります。

N700S新幹線電車「のぞみ」、東海道新幹線・三河安城~豊橋間

N700S新幹線電車「のぞみ」、東海道新幹線・三河安城~豊橋間

東海道新幹線のご当地駅弁・名古屋編(第2回/全3回)

東海道新幹線の最新鋭・N700S新幹線電車「のぞみ」号が、愛知・蒲郡のみかん畑を、駆け抜けて行きます。現在、東京~新大阪間が乗り放題の旅行商品も販売されている東海道新幹線。リモートワークが進むいま、新たなワーケーションの形として注目されています。東海道新幹線の車両は全てコンセント電源・無料Wi-Fiがあり、「のぞみ・ひかり」は車内販売でコーヒーも飲めるので、私も列車内のほうが原稿書きが捗るんですよね。

名古屋駅

名古屋駅

さて、東海道新幹線の「のぞみ」「ひかり」「こだま」号、すべての列車が停まる名古屋駅。東京~名古屋間は現在、最速の「のぞみ」で1時間33分、名古屋~新大阪間は47分で結ばれています。やっぱり乗車時間が1時間半以上あると駅弁はいただきやすいもの。名古屋駅から乗車する際は、売店に陳列された豊富なラインナップのなかから、どの駅弁にしようか迷うのが常となっています。

なごや満載

なごや満載

名古屋駅で販売される「ジェイアール東海パッセンジャーズ」の駅弁のなかで、“ご当地限定”駅弁と言えば、「なごや満載」(1080円)です。こちらの駅弁は、平成23(2011)年から販売されていた「特撰名古屋」を5年前にリニューアルする形で登場しました。黄金に輝くパッケージには、おなじみの名古屋城が描かれていて、その下には、名古屋のご当地名物がズラリと名を連ねます。

【おしながき】
・名古屋コーチンの鶏めし
・海老天むす 海苔
・あんかけパスタ ピーマン素揚げ
・みそかつ
・えびフライ
・鶏の照り焼き
・玉子焼き
・竹輪
・薩摩揚げ
・煮物(里芋、こんにゃく、人参、椎茸、ごぼう、絹さや)
・しば漬け

なごや満載

なごや満載

紙蓋を外すと、「名古屋コーチンの鶏めし」と「海老天むす」という、名古屋らしい2つのご飯が目に飛び込んできます。さらに、駅弁では珍しい「あんかけパスタ」まで入っています。ジェイアール東海パッセンジャーズによると、「海老天むす」「みそかつ」といったメジャーな名物からB級の名物まで入れ込んだのが自慢で、駅弁ならではの「冷めても美味しい」を実現するのに苦労したと言います。飛騨・高山方面、伊勢・南紀方面への乗換で利用する際も、この駅弁をいただけば、名古屋を満喫した気分になれそうです。

N700S新幹線電車「ひかり」、東海道新幹線・三河安城~名古屋間

N700S新幹線電車「ひかり」、東海道新幹線・三河安城~名古屋間

「なごや満載」は、名古屋駅の他、今年(2021年)で開館10周年を迎えた「リニア・鉄道館」のデリカステーションでも販売があります。なお、6月下旬現在、「リニア・鉄道館」のデリカステーションは土・日・祝日のみの営業となっています。「リニア・鉄道館」では、10周年記念でさまざまな企画も行われており、移動にいい時期になったら、思う存分“鉄分補給”をしたいものです。

連載情報

ライター望月の駅弁膝栗毛

「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!

著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/

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