スイカの「黒い縞模様」は何のためにあるの?
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あなたの朝がいつもイイ朝でありますように---ニッポン放送『羽田美智子のいってらっしゃい』。7月8日放送分のテーマは「スイカの模様」です。
スイカは南アフリカのカラハリ砂漠付近が原産地と考えられていますが、現在も野生のスイカが自生しています。
砂漠のスイカは、雨が降ると芽を出し、茎を伸ばして葉を茂らせます。 ところが果実が熟すころになると、乾燥によって茎や葉は枯れ、果実だけになります。雨が降らない砂漠では、種が広く分散されないと絶滅してしまいます。
種を分散させるためには、鳥などに果実を食べてもらうことが必要です。鳥が果実を食べたあと、消化されなかった種は糞と一緒に出て来ます。鳥が移動することによって、スイカの種が分散されますが、まずは鳥にスイカを見つけてもらうことが大事です。
そこで、「遠方や高所からでも鳥に見つけてもらえるように、黒い縞模様ができたのでは?」と考えられているそうです。逆に、縞模様がない品種は鳥などに見つかりにくいため、絶滅して行ったのではないかと推測されています。
スイカを切るとき、黒い縞模様に沿って切ると、種がたくさん並んでいます。ところが縞のないところを切ると、種はほとんどないそうです。つまり黒い縞模様は、基本的にスイカの種がつく部分にできているのだそうです。
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