冷やし中華が始まった当初の「意外な値段設定」とは
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あなたの朝がいつもイイ朝でありますように---ニッポン放送『羽田美智子のいってらっしゃい』。7月20日放送分のテーマは「冷やし中華の歴史」です。
冷やし中華は昭和初期に誕生しましたが、「元祖」については2つの説があります。1つは、宮城県仙台市の中華料理店「龍亭(りゅうてい)」とする説です。
当時の中華料理店には冷房がなかったため、“油っこくて熱い”というイメージの中華料理は敬遠されがちだったそうです。そのため、夏場になると売り上げが大幅ダウンして、深刻な問題でした。
そこで「暑い夏でも食べていただけるように」との思いから、冷たい麺料理の開発に取り組みました。夏バテ防止に栄養バランスを考えて野菜をたっぷりと使い、食欲アップのために酸味を加えるなど、試行錯誤の末、1937年(昭和12年)に誕生したのが「涼拌麺(リャンバンメン)」です。
「涼拌」とは、“冷たいまま和える”という意味です。つまり涼拌麺は「冷たいまま和えた麺」ということになります。当時の具は茹でたキャベツやニンジン、キュウリの塩もみ、チャーシュー、メンマ、ゆで玉子だったそうです。
ラーメンが1杯10銭のころ、涼拌麺は25銭で、当初はなかなか受け入れてもらえなかったそうです。しかし、その後は人気を博して全国へと広まって行きました。
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