途上国の特産品を活かして商品をつくる ~マザーハウス代表取締役兼チーフデザイナー・山口絵理子

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黒木瞳がパーソナリティを務めるニッポン放送「あさナビ」(8月31日放送)に株式会社マザーハウス代表取締役兼チーフデザイナーの山口絵理子が出演。途上国の特産品を活かす商品づくりについて語った。

MOTHERHOUSE - マザーハウス

黒木瞳が、さまざまなジャンルの“プロフェッショナル”に朝の活力になる話を訊く「あさナビ」。8月30日(月)~9月3日(金)のゲストは株式会社マザーハウス代表取締役兼チーフデザイナーの山口絵理子。2日目は、途上国における商品づくりについて---

黒木)6ヵ国に工場があるということなのですけれども、それぞれ、つくっているものは違うのですか?

山口)その国ならではの特産品や素材があります。インドであればコットンが有名ですし、スリランカならばカラーストーン。石が採れるのでジュエリーをつくろうと。

黒木)ここに持って来ていただいたのですが、このカラーストーンですか?

山口)そうです。

黒木)可愛いですね

山口)2色の色が綺麗なので、組み合わせてつくりました。

黒木)スリランカでは、パワーストーンが豊富に採れるのですか?

山口)そうです。それも採掘場で採るところからやっています。

黒木)原料を集めるところからすべてやっていらっしゃるということですね。そして、デザイナーもおやりになって、経営までやっていらっしゃる。起業家といったらまた違いますよね。
こういう伝統技術がインドネシアにはあって、そこをご自分で発見というか、知られて、こういうものをつくったらどうかと思われたということですね。

山口)はい、そうです。

黒木)自分の目で見て、足で歩いてこうやって商品化されているのですね。

山口)もともとはお土産品しかつくっていないようなジュエリーの村があるので、そこに行って、「もう少しジャンプアップした作品を一緒につくらない?」と声をかけます。日本のお客様に喜んでもらえるものをつくろうということで、現地に滞在しながらやっています。

黒木)スリランカではこのようなジュエリーを。最初に始められたバングラデシュでは、レザーやジュート素材のバッグや革製品をつくっていらっしゃる。あとはミャンマーでもやっていらっしゃるのですね。

山口)ミャンマーはルビーが採れるのです。いま問題があるのですが、ミャンマーでもジュエリーをつくっています。

黒木)最近はチョコレートもつくっていらっしゃると聞きました。チョコレートはカカオですよね。

山口)インドネシアのカカオ農園から。

黒木)それも思いつかれたのですか?

山口)そうです。インドのスパイスもその1つだと思うのですが、食というのは途上国で多くのバリエーションがあるので、そのようなものを届けようということで始めました。

黒木)カテゴリーはないわけですね。

山口)そうですね。

黒木)その国の特産品を、「世界に通用できるように」という思いだけでやっていらっしゃるということですよね。その素材の開発から生産まで現地で一貫してできる体制は、どのようにしてつくられたのですか?

山口)最初はお店も卸だったし、工場も生産委託という形で、両方お願いしていました。その行き来だけをやっていたのですけれども、卸のセレクトショップを自分の足でチェックし始めると、バッグがグチャグチャになって置いていたときがあって、涙が出て来たのですよ。「みんなが必死につくったものを責任持って届けるには」と考えたときに、絶対に直営店だと思い、起業した1年後に、小さなお店を台東区の入谷につくったのです。

黒木)そこが1号店なのですか。

山口)そうなのです。あのときは250万円しかかけられなかったのですが、それでも温かいお店ができました。そこで実際にお客様と対面したときに、お客さんは不満を言ってくださるのです。「ポケットがダメ」とか、「ショルダーストラップが短い」とか。これこそ勉強だと思って、レジを締めたあとに国際電話をかけて、「次の出荷ではこれ直してね」と言うと、少しずつ直って入荷してくるのです。

山口絵理子

山口絵理子(やまぐち・えりこ)/ マザーハウス代表取締役兼デザイナー

■1981年・埼玉県生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒業。
■ワシントンの国際機関でのインターンを経て、バングラデシュBRAC大学院開発学部修士課程終了。
■2年後に帰国し「途上国から世界に通用するブランドをつくる」をミッションとして、2006年に株式会社マザーハウスを設立。
■世界経済フォーラム「Young Global Leader (YGL) 2008」選出。
■ハーバードビジネススクールクラブ・オブ・ジャパン アントレプレナー・オブ・ザ・イヤー2012を受賞。著書に『裸でも生きる』シリーズ3作などがある。

【マザーハウスとは】
■『途上国から世界に通用するブランドをつくる』という理念を掲げ、2006年に設立。
■バングラデシュをはじめ、ネパール・インドネシア・スリランカ・インド・ミャンマーの計6ヵ国で、それぞれの地域の素材や文化を活かしたモノづくりを展開。バッグ・ストール・ジュエリー・アパレル等のデザイン・生産を行い、素材開発から店舗運営までを一貫で手掛けている。
■生産地は6ヵ国。販売は国内外でおよそ40店舗。世界のスタッフはおよそ700人。

番組情報

ENEOSプレゼンツ あさナビ

毎週月曜〜金曜 6:43 - 6:49

番組HP

毎朝、さまざまなジャンルのプロフェッショナルをお迎えして、朝の活力になるお話をうかがっていく「あさナビ」。ナビゲーター:黒木瞳


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