日本伝統文化である浄瑠璃を守るには 清元節・浄瑠璃方の清元美寿太夫

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黒木瞳がパーソナリティを務めるニッポン放送「あさナビ」(11月26日放送)に清元節・浄瑠璃方の清元美寿太夫が出演。次の世代に向けた取り組みについて語った。

清元美寿太夫

黒木瞳が、さまざまなジャンルの“プロフェッショナル”に朝の活力になる話を訊く「あさナビ」。11月22日(月)~11月26日(金)のゲストは清元節・浄瑠璃方の清元美寿太夫。5日目は、次の世代に向けた取り組みについて---

黒木)清元さんは日本の音楽文化の発展、向上に大きく貢献されたとして第51回ENEOS音楽賞邦楽部門を受賞されました。次の世代に向けて後身を育てるということも大切なことだと思いますけれども、その辺りはいかがでしょうか?

清元)私も高齢になりまして、同年代の人も少なくなりました。私はプロの弟子を持たずにここまでまいりました。清元は1人で舞台に立つということはないので、みんなの協力が必要なのです。私の隣に並ぶ若い人たちをこれから育てて行く義務があると思いますので、この賞を機に、私自身ももう少し歌いたいので精進しながら、若い人たちを一生懸命育てて行きたいと思っております。

黒木)若い世代の方々は多いのですか?

清元)いまは少ないですね。舞台が2つになりますと、歌舞伎座の舞台であれば、「3丁4枚」と言って7人必要なのです。いまはコロナ禍なので、「3丁3枚」で6人です。ということは、劇場が2軒になりますと、6人と6人で12人必要になりますので、やはり若い人をもっと育てて行かなくてはなりません。

黒木)でも小さいときからやらなければいけない修行なのですよね? 小さい子たちに興味を持ってもらうための工夫などはされているのですか?

清元)いま、文化庁さんで、小学校や中学校にお三味線を持って行って、「こう持つ、こう弾く、バチはこう持つ」という教育を地道にさせてもらっています。そうしないと無理ですね。

黒木)日本の伝統ですものね。

清元)そうです。いちばん大事です。「ギターは弾けるけど、三味線は持つこともできない」という人が多いですからね。

黒木)私は仕事で弾かなければいけないときに練習しましたけれども、とても難しかったです。

清元)邦楽の楽器が手ごろにできないということは、難しい問題ですね。でも何とか興味を持ってもらわないといけません。

黒木)清元さんが大切にしていらっしゃる座右の銘はおありですか?

清元)個人的には、常に自分を見つめて、日本の伝統文化を守って行く。これを1つの歴史として長く継承して行く人をつくらなければいけない、というのが常に頭にあります。

清元美寿太夫

清元美寿太夫(きよもと・よしじゅだゆう)/ 清元節・浄瑠璃方

■1943年・昭和18年、東京都生まれ。
■父は清元若寿太夫。母は清元延若福。兄は初代清元榮三(人間国宝:故人)。
■1956年、六代目清元延寿太夫、三代目清元栄次郎(後の初代清元栄寿郎)に師事。
■1959年、美寿太夫の名を許される。新橋演舞場「西川流鯉風会」の「梅川」他で初舞台。歌舞伎座「昔噺桃太郎」で歌舞伎の初舞台。
■1977年、京都南座「夕顔棚」で初めて歌舞伎の立語りを勤める。
■1986年、LPアルバム「清元榮三・(・)清元美寿太夫花吟集」を発表。
■2014年、文化庁芸術祭賞(音楽部門)大賞を受賞。2014年、重要無形文化財清元節保持者として認定。清元協会理事に就任。2014年度芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。
■この他、1969年ごろから宮薗節を宮薗千之に師事、宮薗千弘太夫を名乗る。1983年ごろから地唄を富崎冨美代に師事、富柳美寿を名乗る。
■2021年、「第51回ENEOS音楽賞・邦楽部門」を受賞。

番組情報

ENEOSプレゼンツ あさナビ

毎週月曜〜金曜 6:43 - 6:49

番組HP

毎朝、さまざまなジャンルのプロフェッショナルをお迎えして、朝の活力になるお話をうかがっていく「あさナビ」。ナビゲーター:黒木瞳

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