「U字型のハサミ」、日本以外ではほとんど使われないって本当?
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あなたの朝がいつもイイ朝でありますように---ニッポン放送『羽田美智子のいってらっしゃい』。4月12日放送分のテーマは「日本でのハサミの歴史」です。
紀元前から存在するハサミですが、日本には6世紀ごろ、中国から「U字型の握りばさみ」が伝わったとされています。
その後、握りばさみは日本の生活に深く関わっていきますが、世界では「X字型の洋ばさみ」が主流になっていきます。その結果、「握りばさみは現在、日本以外ではほとんど使われていない」と言われているそうです。
洋ばさみについても、8世紀に建てられた奈良の正倉院のなかから見つかっており、この時代には既にあったことがわかっています。
室町時代になると、洋ばさみは華道の「花ばさみ」として使われるようになります。それでも本格的に洋ばさみが普及するのは、明治時代になってからです。
当時、洋服文化が始まったことで、厚手の毛織物「ラシャ」の生地が輸入されるようになりました。それを切るための西洋のハサミ・洋ばさみが大量に入ってきます。
洋ばさみは、ラシャを切るためのハサミとして「ラシャ切りばさみ」「ラシャばさみ」とも呼ばれるようになりました。
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