しょうが料理専門家・森島土紀子さんが、上柳昌彦アナウンサーがパーソナリティを務める、ラジオ番組「上柳昌彦 あさぼらけ」内コーナー『食は生きる力 今朝も元気にいただきます』(ニッポン放送 毎週月・金曜 朝5時25分頃)にゲスト出演。しょうが料理の基本、体にうれしい効果・効能、おいしいしょうがレシピを紹介した。
森島さんは、40歳の時にしょうが料理専門店をオープン。すべての料理にしょうがを使ったメニューが話題となり、連日行列ができる大人気店に。テレビや雑誌でも幅広く活躍中で、著書『生姜三昧』(ブティック社)、『しょうが女神の簡単おつまみ127』(小学館)も人気。
■しょうがの皮は「剥かない」
上柳:森島さんの本を読みましたが、幼い頃から本当にしょうがが大好きだったみたいですね。
森島:はい、本当に小さい頃からお寿司屋さんに行くと、ガリばかり食べているような子どもだった、と母も言っていました。今でもそうなんですけどね。知り合いのお寿司屋さんに行ったら、まずガリがドンって出てきます(笑)
上柳:でも、そのしょうが好きが、生涯の仕事になっていくということですね。昔発売した本が、今また増刷されているらしいですね。
森島:そうなんです、2013年に発売された本なんですけどね。
上柳:発売した時と、何か変化したものはありますか?
森島:ありますよ。最初は、しょうがの皮は剥きましょう、って書いていたんです。
上柳:僕が読んだ本には、「しょうがの皮は剥かないで」って書いてありました。
森島:そう、増刷された本は変更を入れています。
上柳:「しょうがの皮は剥かない」に変更した理由は、何かあるんですか?
森島:やっぱり、香りが一番あるのが皮なんですよ。
上柳:なるほど。
森島:そして、体を温めるとか、そういういろんな効能について学者の先生方に伺って、訂正を入れたんです。ああ、今までもったいないことをしていたなと。
■きれい&健康になる! しょうがの7つの効果・効能
上柳:『しょうが女神の簡単おつまみ127』では、最初に医学博士・平柳要先生が「おいしく食べて、キレイ&健康になる! しょうがの効果・効能」ということを書いていらっしゃいます。
(1)冷え撃退
上柳:夏なんかはね、みなさんクーラーで苦労されていますよね。しょうがってやっぱり冷え性にいいんですね。
森島:私、冷え性がまったく無いんですよ!
上柳:ガリがお好きで、たくさん食べていますものね。
森島:あと、更年期障害もほとんどなかったんですよ。
上柳:そうなのですね。
(2)免疫力アップ
上柳:「赤血球の数を増やしてくれる。体内に侵入した菌と戦ってくれる」とありますね。
(3)ダイエット効果
上柳:発汗を促すそうです。
森島:確かに、しょうがを食べると内臓が温まる感じがありますね。実感あります。
(4)胃や腸の血流を良くして、健康的で丈夫な胃になる
(5)美肌効果
上柳:しょうがには抗酸化作用もあると。
(6)糖尿病の予防
上柳:しょうがの「ジンゲロール」と代謝を高める「ショウガオール」というものが、肥満や糖尿病予防に効果が期待できる。血糖値の上昇を抑える働きがある。などなど、いいことだらけですね。
(7)認知症の予防・進行抑制
上柳:――というように、生姜のうれしい7つの効果を紹介しました。これだけの効果があると聞くと、私も『それなら、しょうがを食べようかな』という気持ちになりますね。
森島:そうですね。でも私は、しょうがをちょっと入れるだけで、料理がおいしくなるから始めたんですよ。
上柳:基本は、しょうがを入れるとおいしいから、ということですね。
森島:そうですね。効能とかは考えたこと無かったです。
■コンクールでも受賞!「しょうがチャーハン」の作り方
上柳:高知県の生産農家の方から、しょうがを年間2トン近く仕入れているそうですね。そして昔、その高知県で賞を取ったことがあるそうですね。
森島:だいぶ昔のことですけどね。高知県の野菜で作る料理のコンテストみたいなものがあって。夫に「そういう料理の大会があるから、料理が得意だしやってみたら?」って言われて。当時はお店をやる前で、専業主婦の時だったんですけどね。
上柳:コンテストでは何を作ったのですか?
森島:「しょうがチャーハン」です。
上柳:そのレシピが森島さんの本にも写真付きで載っていますが……本当においしそうなんですよね!
森島:チャーハンにしょうがを入れるのは珍しいそうで。
上柳:そうですね、聞いたことないです。お店でもメニューとして出したりするんですか?
森島:時々出していますよ。
上柳:食べたい! では、作り方をご紹介しておきますね。
【しょうがチャーハン】
■材料(1人分)
・ごはん:茶碗1杯
・長ネギ:あおよそ10センチ(粗みじん切り)
・ベーコン:50グラム(1センチ幅に切る)
・卵:1個
・こんぶ茶:小さじ1
・塩・コショウ:少々
・イタリアンパセリ:適量
★しょうがガーリックごまオイル:大さじ2
(※作り方は下で紹介)
■作り方
(1)温めたフライパンに、「しょうがガーリックごまオイル」を大さじ1入れる。
(2)フライパンに溶いた「卵」を入れてさっと混ぜ、まずは取り出す。
(3)同じフライパンに再び、「しょうがガーリックごまオイル」を入れ、「長ネギ」と「ベーコン」をまず炒める。
(4)(3)に「ご飯」を加え、炒める。
(5)「こんぶ茶」「塩・コショウ」を入れて味を調える。
(6)(2)の卵を加え、ささっと混ぜたら火を止める。
(7)お皿に盛って、イタリアンパセリを乗せて、完成!
★【しょうがガーリックごまオイル】
■材料
・ごま油1カップ
・生姜のみじん切り:20グラム
(※しょうが20グラムは親指2つ分くらい)
・にんにく:2かけ(みじん切りorスライス)
■作り方
・すべての材料を、ふた付きの瓶に入れ、置いておくだけ!
上柳:「しょうがガーリックごまオイル」の作り方、簡単ですね。
森島:そう、置いておくだけでいいんですよ! これ、焼いたバゲットに付けて、塩・コショウを軽くふって食べてもおいしいですよ。
上柳:しょうがとニンニクの香りがふわっとして、想像するだけでおいしそうですね! この材料の「ごま油」を「オリーブオイル」に変えれば、「しょうがガーリックオリーブオイル」になるそうですね。
森島:どちらも、あると便利で。常備しています。それから、このチャーハンにも入れている「こんぶ茶」ですが、結構いろいろな料理に使えていいですよ。
上柳:ほう。
森島:「こんぶ茶」にお湯を注いで、「しょうがのすりおろし」を入れて飲むのもおすすめです。疲れが取れますよ!
上柳:いいですね。
実は万能調味料のしょうが。いい香りが出て、味も爽やかになるので、夏バテで食欲が無い時にもピッタリ。しかも、しょうがは健康的な成分の宝庫なので、いつもの料理に少し加えれば、心も身体も喜ぶはずだ。
しょうが料理専門家・森島土紀子さんと、上柳昌彦アナウンサーの詳しいトーク内容は、「食は生きる力今朝も元気にいただきます」特設コーナーHPから、いつでも聞くことが可能だ。
番組情報
「上柳昌彦 あさぼらけ」内で放送中。“食”の重要性を再認識し、「食でつくる健康」を追求し、食が持つ意味を考え、人生を楽しむためのより良い「食べもの」や「食事」の在り方を毎月それらに関わるエキスパートの方をお招きしお話をお伺い致します。
食の研究会HP:https://food.fordays.jp/