体重・肌・腸が変わる! 管理栄養士が教える「きれい」になる食べ方習慣

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管理栄養士で、日本インナービューティーダイエット協会代表理事の木下あおいさんが、上柳昌彦アナウンサーがパーソナリティを務める、ラジオ番組「上柳昌彦 あさぼらけ」内コーナー『食は生きる力 今朝も元気にいただきます』(ニッポン放送 毎週月・金曜 朝5時25分頃)にゲスト出演。体の中からきれいになる食べ方、食事と心の関係、老化を防ぐ食事習慣、おすすめの調理方法などを聞いた。

体重・肌・腸が変わる! 管理栄養士が教える「きれい」になる食べ方習慣

木下あおい・上柳昌彦

木下さんは、「体の内から美しく」をテーマに、マクロビフードコンシェルジェ講師、 フードトレーナー養成講師(日本野菜ソムリエ協会)などの資格をもち、女性の内側からの美を追求。各種雑誌にてレシピ連載、ダイエット専門サロンを運営するなど、多方面にて活動を展開している。

しかし、実は10代の頃は「もっと痩せなきゃ」「きれいになりたい!」と悩み、無理なダイエットで家族が心配するほど痩せてしまったそう。炭水化物を抜くのにお菓子をやめられなかったり、管理栄養士の大学に行っても料理が全く作れずに卒業してしまったりと、落ち込んだ日々を経験。そうした失敗と挫折を経て、やはり、毎日の食事を整えることで、見た目や体の調子、気分まで変化したと語った。

■毎日の食事を整えれば、体重・肌・腸が変わる!

木下:自分の食生活を見直せた一番のきっかけが「旬」「季節」。季節の食材をまるごといただく、という学びに出合いまして。

上柳:カット野菜なんかも大変便利なもので、これはもう絶対的に便利で、一人暮らしの方がちょこっと野菜を取るにはいいんだけど、あの中で旬を感じるのはなかなか難しいですよね。

木下:そうですね。私も年中、レタスとトマトを食べていたので、野菜はおいしくないけど食べなきゃいけない、って感覚で。でも、季節のものを油を使わず、少量の水で蒸して、素材の味を生かすような形で調理をしたら本当においしくて。感動したというか……。

上柳:出合えたんですね。木下さんは本の中で、季節の野菜を丸ごと食べること、ヘタや皮にも栄養がたっぷりあるのだと書いていますよね。

木下:他にも、食事を整えた時に自分の心が一番変わっていったことに気付いて。『なんで私はこんなに変わったのかな?』と思って調べたら、腸が幸福感の9割を作っていると知りました。発酵調味料が腸を健康にすることとかも。

上柳:発酵調味料といえば味噌とか?

木下:はい。味噌、しょうゆ、みりん、塩こうじとか。季節の食材も使ったりして、一汁三菜を意識することとか。当たり前のことなんですけど、ちゃんと食べること。それを続けて行ったら、体重もお肌も腸も整って、すべてが変わりました!

■幸福感の9割は「腸」で生まれる

木下:インナービューティーダイエットは、腸内環境から整えて、美しく健康に生きていくための食事方法です。幸福感の9割は腸で生まれると言われていますが、現代社会って、すごく悲しい気持ちになったり、不安になったりしますよね。

上柳:コロナのこととかね、陰陰滅滅しますよね。

木下:それと、女性の場合は自分の体型にコンプレックスがあったり、周りと比較して悲しくなったり、心の浮き沈みが食事に影響することがあります。悲しい時ほど過食してしまったり、食事が乱れて不健康になってしまったり。

上柳:うん、うん。

木下:食事と心がすごく繋がっていることを、私自身も過去に体験しているので。日々の食事を通して心豊かに生きるということを、一番大事にしています。

上柳:その人間の幸せホルモン「セロトニン」が腸で90%も作られるんですね。

木下:食事を整えると、日常に幸せが湧き上がってくるんですよ。

■「糖化」と「酸化」に気を付けて、老化を防ぐ

木下:私は女性の体質改善をする料理教室をやっていて、おいしいだけでなく、美しく健康になれることがモチベーションにもなるんです。ですが、活性酸素が過剰に増えると自分の細胞を攻撃して、酸化させてしまうんです。つまり、体をサビ付かせてしまうんです。

上柳:それが老化に繋がると。

木下:そうです。老化とか、悪化すると病気の原因にもなります。こうした酸化を止めてくれるのが季節の野菜や、魚です。

上柳:なるほど。

木下:「酸化」の他に、「糖化」も注意が必要です。細胞はタンパク質からできているのですが、過剰な糖分によってタンパク質が砂糖漬けになって、「AGE」という体に害となるものに変換されてしまうことを糖化と言います。

上柳:糖化、困りますね。

木下:血糖値が急激に上がった時、太る時にAGEが増えやすくなるので、一口目の食べ方が大切です。例えば、空腹状態でお菓子や、糖質が多い白ご飯だけを食べるとか、そうすると血糖値が一気に上がって、AGEが増えて、「しわ」「たるみ」の原因にもなるんですよ。

上柳:あらら!

木下:体内の酵素は年々、特に40代を超えると下がっていってしまうので、自分の力が弱まってくると一気にしわ、たるみが加速します。だから、お菓子や甘いものが好きな方は、気を付けてほしいですね。

上柳:とはいえ、糖分は適度に取れば体にとって良いものですよね?

木下:そうです。

上柳:糖化によって、肌が衰えたりするのだと思うのですが、糖化を防ぐ食べ方はあるのでしょうか?

木下:ひと口目は食物繊維。野菜から食べるということです。

上柳:これはよく言われてはいますよね。

木下:はい、でも本当に正しいことなんですよ。生徒さんを見ていても、突然太るのではなくて、じわり、じわりと太るんですよ。日々の食べ方の習慣が太るか痩せるかを決めます。野菜、海藻、お味噌汁を最初に食べるのがお勧めで、最後にご飯を食べるといいですよ。

体重・肌・腸が変わる! 管理栄養士が教える「きれい」になる食べ方習慣

木下あおい

■油を加熱しない調理法で「老化」を防ぐ

木下:私達インナービューティーダイエットが推奨している調理法が「加熱に油を使わない」。

上柳:ほう。

木下:でも、「オメガ3」のようないい油は必要なので、出来上がった料理の上からかけて、生で取ります。

上柳:調理の時に油を使わない?

木下:はい。食べる直前に油をかけると鮮度よく取れるんです。油は加熱すると老化因子「AGE」 が増えやすくなります。

上柳:肌に影響を与えてしまうのですね。

木下:はい。だから、シワ予防のためにもぜひ!

上柳:じゃあ、食べる時にオリーブオイルをちょっとかける、というのがいいのですね。

木下:そうなんです。

上柳:調理で油を使わないということは、蒸すということですね。

~おすすめの調理方法~

・鍋に水を大さじ2くらい入れる。

・野菜を重ねて入れる。

・その上に魚を乗せる。(事前に塩麹をぬり込んだ魚がオススメ)

・塩をかける

・蓋をして弱火でしんなりするまで火にかけて完成!

上柳:野菜からも水分が出ますよね。

木下:はい、なので野菜のうまみが引き出せるんですよ。

上柳:簡単そうですけど、おいしそうですね!

木下:おいしいですよ。この調理法、油を使っていないので洗い物もとても楽なんですよ。

上柳:ああ、そうですよね!

木下:最近はSDGsが注目されていますし、油を流すことは環境に非常に良くないですから。まるごと全ていただけて、鍋に残った旨みも飲めますから。体にも、環境にもいい調理法です。

トークの中で、「誰でも食事で変われるよ!」と力強く伝えていた木下さん。食べたものが健康や見た目の美しさ、心にも影響するのだと改めて認識して、食生活を整えてみてはいかがだろうか。


管理栄養士・木下あおいさんと、上柳昌彦アナウンサーの詳しいトーク内容は、「食は生きる力今朝も元気にいただきます」特設コーナーHPから、いつでも聞くことが可能だ。

番組情報

食は生きる力 今朝も元気にいただきます

毎週月曜・金曜 5:25頃

番組HP

「上柳昌彦 あさぼらけ」内で放送中。“食”の重要性を再認識し、「食でつくる健康」を追求し、食が持つ意味を考え、人生を楽しむためのより良い「食べもの」や「食事」の在り方を毎月それらに関わるエキスパートの方をお招きしお話をお伺い致します。
食の研究会HP:https://food.fordays.jp/

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