今年は土用の丑の日が2回! “何度も楽しめる”うなぎ駅弁といえば
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「駅弁」食べ歩き20年・5000個の放送作家・ライター望月が、自分の足で現地へ足を運びながら名作・新作合わせて、「いま味わうべき駅弁」をご紹介します。
今年(2022年)は8月4日も「土用の丑の日」です。厳しい暑さが続くこの時期は、うなぎをはじめ、スタミナの付くご飯が恋しいものです。ただ、昨今、「うなぎ」はすっかり高級品。そのなかにあって、名古屋を代表する駅弁の1つ「ひつまぶし弁当」は、地元食材を使い、1000円台半ばという、とても“お値打ちな”駅弁です。
名古屋を流れる庄内川の支流・矢田川を中央本線の列車が渡っていきます。その上を、県営名古屋空港(小牧空港)に向かって、降下していく飛行機が小さく見えます。1枚の写真に2つの乗り物を一緒におさめることができると、何となくラッキーで、お得な感じがするものです。真夏の時期を迎えて、“1つで二度美味しい”……名古屋のあの食べ物も恋しくなってきますね。
今年(2022年)の土用の丑の日は2回あります。先日の7月23日に続いて、次は8月4日。やっぱりこの時期は駅弁も「うなぎ」、できれば、本場のものを選びたいところです。名古屋駅弁・松浦商店が製造する「ひつまぶし弁当」(1680円)は、地元・愛知県三河一色産のうなぎを使用していながら、このご時世で1000円台半ばという有難い価格帯です。八角形の折にかかった帯にも、“一色産うなぎ使用”の文字が躍ります。
【おしながき】
・うなぎのたれ炊き込みご飯
・三河一色産うなぎの蒲焼き
・錦糸玉子
・守口漬
・出汁
・わさび
・刻み海苔
・山椒
「ひつまぶし」は3つの方法でうなぎを味わう食べ方。まず「そのまま」蒲焼きを楽しみます。次は、山椒・海苔・わさびなど「薬味をかけて」いただきます。そして最後は「お茶漬け」で、いただくのが基本ですが、松浦商店の「ひつまぶし弁当」では、こだわりの出汁をかけて、いただきます。駅弁は保存や持ち運びの点からウェットな食感の食べ物が少なめですが、出汁ご飯はサッパリ心地よくて、こってりしたうなぎの〆にピッタリの存在です。
数多く運行される東海道新幹線の列車のなかでも“お得な存在”として旅好きに知られているのが、東京毎時33分発、名古屋毎時31分発の「ひかり」号。この列車は、新横浜~名古屋間の停車駅が基本、小田原または豊橋の1駅のため、「のぞみ」にかなり近い所要時間です。「ひかり」には自由席が5両、車内販売もあって、快適に移動ができます。お好みに合わせて、節約や奮発しながら、自分ならではの旅を楽しみたいものです。
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連載情報
ライター望月の駅弁膝栗毛
「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/