懐かしそうに見えて、じつは「いまどき」の幕の内駅弁!

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【ライター望月の駅弁膝栗毛】
「駅弁」食べ歩き20年・5000個の放送作家・ライター望月が、自分の足で現地へ足を運びながら名作・新作合わせて、「いま味わうべき駅弁」をご紹介します。

驛辨浪漫~幕ノ内編~

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旅慣れた方ほど、旅先でいただきたくなる駅弁は「やっぱり幕の内弁当」という方、多いですね。白いご飯に、焼魚・蒲鉾・玉子焼きという“三種の神器”に代表されるいっぱいのおかずをちょっとずついただくことができる有難い駅弁です。福島・郡山駅ではいま、見た目こそ、懐かしい雰囲気ですが、じつは「いまどき」にアレンジされた幕の内駅弁が登場しています。

E721系電車・快速「あいづ」、磐越西線・猪苗代~川桁間

E721系電車・快速「あいづ」、磐越西線・猪苗代~川桁間

磐梯山の麓を磐越西線の快速列車「あいづ」号が駆け抜けていきます。「あいづ」号は、郡山~会津若松間の快速列車のうち、指定席が連結された列車に付けられている愛称。指定席には快適なリクライニングシートが設置されており、車体の側面にも、「指定席」のラッピングが施されています。また、郡山方には、季節によって変わる、オリジナルのヘッドマークも取り付けられていて、1日3往復が運行されています。

驛辨浪漫~幕ノ内編~

驛辨浪漫~幕ノ内編~

この秋、鉄道開業150年を記念した駅弁が各地で販売されましたが、郡山駅弁・福豆屋からは、「驛辨浪漫~幕ノ内編~」(1100円)が登場しています。「驛辨浪漫」は2年前の駅弁135年に合わせて、“おむすび編”が登場して以来の第2弾。今回は、駅弁の一丁目一番地・幕の内弁当にこだわったと言います。掛け紙は昭和40年代のものをアレンジ。D51の動輪が描かれていますが、磐越西線では復活運転がしばしば行われていましたね。

驛辨浪漫~幕ノ内編~

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【おしながき】
・白飯 梅干し ごま
・焼鮭
・かまぼこ
・玉子焼き
・えび磯辺揚げ
・白身魚磯辺フライ
・牛肉煮
・煮物(玉こんにゃく、椎茸、人参、たけのこ ほか)
・きんぴらごぼう
・豆みそ
・漬物

驛辨浪漫~幕ノ内編~

驛辨浪漫~幕ノ内編~

幕の内の「OLD NEW」を表現したという福豆屋の「驛辨浪漫~幕ノ内編~」。昔はお米でお腹一杯に、いまはおかずをたくさんにして胸一杯になるよう仕上げましたと、メッセージが添えられています。おそらく昔は、白いご飯が半分を覆いつくす構成が一般的だったはず。でも、時代に合わせてご飯少なめ、空いたスペースに脂がのった大きな焼鮭が入りました。“懐かしさ”と“いまどき感”を上手く両立させた、福豆屋らしい幕の内です。

C57形蒸気機関車+12系客車・快速「SLばんえつ物語」、磐越西線・笈川~塩川間(2020年撮影)

C57形蒸気機関車+12系客車・快速「SLばんえつ物語」、磐越西線・笈川~塩川間(2020年撮影)

現在開催中の「駅弁味の陣2022」にもエントリー中の「驛辨浪漫~幕ノ内編~」。福豆屋によると、いまのところ来年(2023年)1月末まで販売予定だということです。磐越西線は、喜多方~山都間で、夏の豪雨被害で運転見合わせが続いています。「SLばんえつ物語」号も、蒸気機関車のメンテナンス期間となっており、来年は夏ごろからの運行見込みとのこと。福島・会津地方のどこか懐かしい鉄道風景、これからも大事にしていきたいものです。

連載情報

ライター望月の駅弁膝栗毛

「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!

著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/

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