【Tokyo cinema cloud X by 八雲ふみね 第1087回】
シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信する「Tokyo cinema cloud X（トーキョー シネマ クラウド エックス）」。
今回は、12月2日公開の『月の満ち欠け』と『ブラックアダム』をご紹介します。
画像を見る（全15枚） 『月の満ち欠け』
映画館で観たい！『月の満ち欠け』 ～切なすぎる、愛の奇跡がここに。
2017年に第157回直⽊賞に輝いた同名ベストセラー小説を実写映画化した『月の満ち欠け』。
メガホンを取ったのは、ここ2ヵ月間で『あちらにいる鬼』『母性』そして本作の3本が劇場公開されている廣木隆一監督。人気小説家・佐藤正午の最高傑作とも呼ばれる珠玉のラブストーリーが、この冬、スクリーンを彩ります。
『月の満ち欠け』
『月の満ち欠け』のあらすじ
愛する妻、娘とともに、幸せな生活を送っていた小山内堅。しかし不慮の事故で、2人を同時に失ったことから、彼の日常は一変する。
深い悲しみに暮れる小山内のもとに、ある日、三角哲彦と名乗る男が訪ねてくる。
彼によると、事故当日、小山内の娘・瑠璃は面識のないはずの三角に会いに来ようとしていたと言う。そして彼女は、自分がかつて愛した“瑠璃”という女性の生まれ変わりなのではないかと告げるが……。
『月の満ち欠け』
『月の満ち欠け』のみどころ
主演は、数多くの映画・ドラマに出演する傍ら、2022年も3年連続「紅白歌合戦」の司会を務めることが決定している大泉洋。数奇な運命に巻き込まれていく主人公を情感豊かに演じ、圧倒的な存在感を放っています。
そんな大泉洋演じる小山内の娘と同じ名前を持つ謎の女性・正木瑠璃役は、有村架純。可愛いだけではない、内に秘めた女性の強さも体現した演技は必見です。
正⽊瑠璃と許されざる恋に落ちる⼤学⽣・三⾓哲彦役は、フジテレビ系ドラマ「silent」での好演が話題となっている目黒蓮。小山内の愛妻・⼩⼭内梢役には、柴咲コウ。さらに田中圭、伊藤沙莉など、豪華なキャストが勢ぞろいしました。
『月の満ち欠け』
これをファンタジーと捉えるか、奇跡と呼ぶのか。観る人の感性によってまったく受け止め方が変わってくる、不思議な手触り感がある本作。本作を観終わったあとには、きっと誰もが“人が人を想うこと”の尊さを感じることでしょう。
“生まれ変わり”をテーマにした、数奇で壮大な愛の物語。感涙必至の1作です。
『ブラックアダム』
コチラも映画館で観たい！『ブラックアダム』 ～ドウェイン・ジョンソン、破壊神そのもの！？
スーパーマンやバットマン、ワンダーウーマンなど、さまざまなスーパーヒーローを生み出してきたDCコミック映画最新作。新たに放たれたヒーローは、5000年の眠りから覚めた破壊神ブラックアダム。
世界を救う気などまるでないDC“最恐”アンチヒーローを演じたのは、自ら製作指揮も兼任したドウェイン・ジョンソン。ブラックアダムの進む道を邪魔するものは、ワンパンチで制圧。強い、とにかく強すぎる！
ハリウッド屈指の肉体派スターのマッチョボディが際立つ、シンプルなブラックスーツ姿も必見ですよ。
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『月の満ち欠け』
『月の満ち欠け』
2022年12月2日（金）から全国ロードショー
出演：大泉洋、有村架純、目黒蓮（Snow Man）、伊藤沙莉、田中圭、柴咲コウ、菊池日菜子、小山紗愛、阿部久令亜、尾杉麻友、寛一郎、波岡一喜、安藤玉恵、丘みつ子
原作：佐藤正午「月の満ち欠け」（岩波書店刊）
脚本：橋本裕志
監督：廣木隆一
音楽：FUKUSHIGE MARI
劇中曲：John Lennon「Woman」（ユニバーサル ミュージック）
企画・製作幹事：松竹、アミューズ
配給：松竹
制作プロダクション：松竹撮影所
(C)2022「月の満ち欠け」製作委員会
公式サイト https://movies.shochiku.co.jp/tsuki-michikake/
『ブラックアダム』
『ブラックアダム』
2022年12月2日（金）から全国ロードショー 吹替版同時上映
監督：ジャウマ・コレット=セラ
製作総指揮・主演：ドウェイン・ジョンソン
出演：ピアース・ブロスナン、オルディス・ホッジ、ノア・センティネオ、サラ・シャヒ、マーワン・ケンザリ、クインテッサ・スウィンデル、ムハンマド・アーメル
日本語吹替版：楠大典、坂本真綾、山崎智史、加瀬康之、田中秀幸、杉村憲司、内田真礼、榎木淳弥、島田岳洋、上村典子、水樹奈々
原題：Black Adam
配給：ワーナー・ブラザース映画
(C)2022 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM ＆(C)DC Comics
公式サイト https://wwws.warnerbros.co.jp/blackadam/
連載情報
Tokyo cinema cloud X
シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。
著者：八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/
