軽視してはいけない「足のむくみ」 何科へ行けばいい?
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東京都医師会理事で河北総合病院・理事長補佐、心臓血管外科医の新井悟氏が11月28日、ニッポン放送「モーニングライフアップ 今日の早起きドクター」に出演。足のむくみについて語った。
足がむくんだら何科へ行けばいいのか
飯田浩司アナウンサー)今回は足のむくみについて伺います。長時間立っていたり、座っていたりすると、何となく「足が太くなったかな」と感じますが、それが「むくみ」でしょうか?
新井)「下腿部」と言いますが、膝下のところ、ふくらはぎや脛の辺りがむくんでくる。そして、足の甲や足首が腫れぼったくなります。
飯田)むくんでいるなと思ったら、何科に行けばいいのでしょうか?
新井)むくみの原因は多くあります。全身の病気が原因でむくむこともありますし、足自体の問題でむくむこともありますので、最初の状態では「ここにだけかかればいい」ということはありません。
飯田)最初の状態では。
新井)最初は一般内科の先生に相談して、まず全身の検査をしていただく。他に悪いところがなければ、その上で、足の専門の先生に診ていただいてください。
男性よりも女性の方が早くむくみに気付く
飯田)遺伝や男女差などはあるのですか?
新井)どちらかと言うと、女性の方が気付きやすいと思います。
飯田)なるほど。
新井)男性はズボンを履いていますので、パッと見ただけではわからないかも知れません。
飯田)ズボンが入らなくなるほどむくむのであれば、男性でも気付くでしょうが、そこまでにはならない場合が多いのかも知れませんね。
新井)そうですね。「足が重苦しいな」くらいで済ませている方もいるでしょうね。
「むくむ」のは足の血管の外に体液が溜まってしまうから
飯田)基本的なことなのですが、「むくむ」というのは、足がどのような状態になっているのでしょうか?
新井)足の血管の外に体液が溜まってしまうのです。筋肉の一部も腫れますが、皮下組織に体液が溜まってしまうという状況です。
飯田)体液が溜まる。水の飲みすぎなどでも起こるのですか?
新井)それもありますね。
飯田)暑い日などは、がぶがぶ水を飲むことがあります。
新井)かいた汗の量以上に水を飲んで、長時間立っていれば、むくむこともあると思います。
飯田)お酒も原因になりますか?
新井)よく、お酒を飲んだあとに体重が増えるとか、顔がむくむことがありますが、同じように足がむくむこともあります。
足を動かさないことから起こる「廃用性浮腫」
飯田)身体を動かして、体液を回せば取れていくのでしょうか?
新井)ご高齢の方で運動量が減り、足がむくむ方がいらっしゃいます。高齢の方の足のむくみは、動かないことが原因の場合があります。そういうものを「廃用性浮腫」と言います。
飯田)廃用性浮腫。
新井)足を動かさないことによってむくんでしまう。ふくらはぎの筋肉は「第2の心臓」とも言われます。足の筋肉が収縮することによって、血液を心臓に戻してあげるという作用がありますので、足を動かさないと、むくみが出てしまうのです。
飯田)気分的なこともありますが、そういう意味でも、外に出て歩くのは大事ですね。
新井)そうですね。
番組情報
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飯田浩司アナウンサーと新行市佳アナウンサーが、健康に関する疑問や予防法、症状、治療法などを聞きます