運動することが認知症や心臓病、腎臓病などの予防にもつながる

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東京都医師会理事で「水野医院」院長の水野重樹氏が7月21日、ニッポン放送「モーニングライフアップ 今日の早起きドクター」に出演。血管を健やかに保つために必要なことについて語った。

運動することが認知症や心臓病、腎臓病などの予防にもつながる

※画像はイメージです

血管を健やかに保つためには「前向きになること」が大事

新行市佳アナウンサー)血管を健やかに保つためには何が大切なのか、教えていただけますか?

水野)人間は楽しく生活するのがいちばんです。つまり「ストレスが少ない」ということです。「ストレスを少なくするためにはどうすればいいのか」を考える必要があります。

新行)ストレスを少なくするためには。

水野)実際に体を動かして食事に注意する。つまり、前向きになることが大事であり、それが最終的には血管を若返らせ、血液がドロドロにならなくなる可能性があるのです。

ストレスは頭が働かない状態

水野)「ストレスなし」という生活はなかなか難しいかも知れませんが、体を動かさないと、実は体はストレス状態になってしまうのです。

新行)動かさないとストレスを感じるのですね。

水野)ストレスが溜まっていってしまう。体を動かすと脳の血流がよくなり、脳の血流がよくなることでストレスも改善します。言い方を変えると、ストレスとは「頭が働かない状態」と考えていいと思います。

新行)頭が働かない状態。

鬱状態の人は体が動かないので脳の血流も落ちる ~体を動かすためには脳のコンディションをよくすることが大事

水野)ストレスの状態でイメージしやすいのが、鬱状態の方です。

新行)鬱状態の人。

水野)鬱状態の方は、実は体を一生懸命動かす真面目な方が多いのですが、そんな人がある日突然、朝になっても会社に出てこない。そこで会社の方が自宅を訪問したら、「体が動かないのだ」と言われる。あれだけ動いていた人の体が動かなくなるということは、脳の方から「もう体を動かさないでくれ」という指令が出てしまったのです。

新行)脳の方で「動かさないでくれ」と。

水野)鬱状態で体を動かせないため、最終的には脳血流も落ちる状態になります。体を動かせる状態に持っていくためには、脳のコンディションをよくすることが大事なのです。

運動することが認知症や心臓病、腎臓病などの予防にもつながる

水野重樹氏、新行市佳アナウンサー

体を動かすことで脳血流がよくなり、ストレスは少なくなる

水野)体を動かす意識を持つことで、脳のコンディションも上がります。「どちらが先か」という話になるかも知れませんが、精神的なストレスを解消する上で、バランスは大事です。

新行)体を動かす意識を持つ。

水野)体を動かすことによって、脳血流もよくなる。脳血流がよくなればストレスも少なくなる。このバランスを考えながら対策することが重要です。

エクササイズ・イズ・メディスン

水野)日本やアメリカには「エクササイズ・イズ・メディスン」という考え方があります。体を動かすことによって認知症、心臓病、腎臓病の改善が見られることが証明されています。

新行)体を動かすことで。

水野)体を動かすことは精神的にもいいですし、認知症などの部分が改善されることになるのです。プラスの意識を持つことが体を動かすことにつながるので、その意識づけが大事です。

新行)プラスの意識を持つことが。

水野)体を動かすことで心も体もよくなるし、さらに病気も起こりにくくなる。もし病気があったとしても、悪化させない意識になるので、運動は大事だと思います。

番組情報

モーニングライフアップ 今日の早起きドクター

毎週月~金曜日 朝6:15~

番組HP

医師が週替わりで登場。
飯田浩司アナウンサーと新行市佳アナウンサーが、健康に関する疑問や予防法、症状、治療法などを聞きます

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