アフターコロナとなり、健診・検診を受ける人が再び増加

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東京都医師会理事で「名和医院」院長の内科医・弘瀬知江子氏が8月1日、ニッポン放送「モーニングライフアップ 今日の早起きドクター」に出演。健診(検診)や人間ドックについて語った。

アフターコロナとなり、健診・検診を受ける人が再び増加

※画像はイメージです

コロナ禍は健診(検診)や人間ドックを控える人が多かったが、コロナ後は通常に戻りつつある

飯田浩司アナウンサー)弘瀬先生のいらっしゃる「名和医院」では、人間ドックにも力を入れているそうですね。コロナ禍では健診(検診)なども含め、人間ドックを受けることを控える方々が多かったようですが、現在はいかがですか?

弘瀬)一時期は控えている患者さんが多かったのですが、ここにきて勤め先の会社などでも積極的に「受けなさい」と勧めているようで、かなり戻ってきています。

飯田)感染症を予防しながら、人間ドックの各メニューをこなしていく。それを両立するためには、いままでと違うこともあるのではないですか?

弘瀬)まず、発熱のある方は事前にお断りしています。もう1つ、フロアに入った待合室ではマスクを着用しますが、それ以外の健診(検診)に入ったら、マスクは外していただいております。

さまざまなコースの人間ドック ~「がん」に特化したものも

飯田)「人間ドック」と一口に言ってもさまざまあると思いますが、どんなコースがありますか?

弘瀬)血液検査の他、胸の写真、心電図をとるコースや、「がん検診」と言って、胃の検査などを加えるドックがあります。

飯田)昔なら血液検査もバンドのようなものを巻いて行っていましたが、コロナ禍以降、使い回しできないと言われています。私も実際に人間ドックを受けると、「こういうところが以前と違うのだな」と感じます。いろいろと工夫しなくてはいけない部分がありますよね?

弘瀬)コロナ禍になり、1人ひとりが使うものをすべて消毒しなくてはいけなくなりました。

飯田)そもそも人間ドックは身体の調子を調べるために行いますが、がんに特化している部分もあるのでしょうか?

弘瀬)特にいまは肺がん、胃がん、大腸がんなどが多いので、そういうものを検査するよう勧めています。区の健診でも「がん検診」が入っています。

アフターコロナとなり、健診・検診を受ける人が再び増加

弘瀬知江子氏、飯田浩司アナウンサー

「再検査」となったら早めに受けること

飯田)コロナ禍の前後で結果の傾向が変わってきたことはありますか?

弘瀬)コロナ禍では、一般健診は受けてもがん検診は少し控えるという方がいましたが、ここにきてそれはなくなってきました。

飯田)結果がペーパーで出てきても、受けることで満足してしまうところがありますが、結果の見方はどうしたらいいですか?

弘瀬)かならずコメントがあると思いますので、一度それに目を通していただくのが大事です。「再検査してください」と書いてあれば再検査を受けていただき、問題ないものなのか、1年後にもう1度検査するのか、あるいは早急に対応しなくてはいけないのか、その辺りを判断する必要があります。

「経過観察」の場合はどうすればいいのか

飯田)「経過観察」と出ると、「しばらく大丈夫なのだろう」と思ってしまいますが、どうしたらいいのでしょうか?

弘瀬)経過観察であっても、かかりつけの先生がいれば、その先生に相談するのがいいと思います。そういう方がいない場合、うちでは「名和医院へ相談に来てください」と皆さんにお話ししています。

飯田)何か心配なことがあれば、相談に来ていただくということですね。

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