かつて「宿題」にはどんな意味があったのか
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あなたの朝がいつもイイ朝でありますように---ニッポン放送『羽田美智子のいってらっしゃい』。8月14日放送分のテーマは「宿題」です。
「宿題」を辞書で調べると、「学校の正規の授業時間以外に、主に家庭で行うよう、生徒に課される学習や作業」とあります。
一方、会議で議題がまとまらなかった際に「この件は次回までの宿題」と言うなど、「持ち越された課題」という意味でも「宿題」が使われます。
また、宿題には「前もって課題を与え、考えさせる問題」という意味もあります。19世紀初期、詩を詠む会について書かれた手紙のなかに「宿題」という言葉が登場しているそうです。
この場合の宿題とは「お題」のことを指し、「先にお題を出しておくので、次の会までに考えておいてください」という意味で使われていました。これを受け、宿題の語源は詩を詠む会の「お題」とする説があるそうです。
その後、明治時代になって国の教育制度が定められると、先生が生徒に対してお題を課すという意味で、「宿題」は学校現場で急速に広がり、現在も受け継がれています。
そもそも学校が宿題を出す理由ですが、例えば「自分から学習する習慣をつけさせるため」「面倒なことを頑張ってやり遂げる力を育てるため」などと言われています。
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