あなたの朝がいつもイイ朝でありますように---ニッポン放送『羽田美智子のいってらっしゃい』。9月7日放送分のテーマは「トランプの絵札」です。

※画像はイメージです
トランプには「ジャック」「クイーン」「キング」という3つの絵札があります。ジャックは「王子」や「兵士」、クイーンは「女王」、キングは「王」を表しており、それぞれ伝説上、歴史上の人物をモデルに描かれているそうです。
「ハートのキング」は、8世紀後半のフランク王国の王「カール大帝」がモデルとされていますが、4人いるキングのなかで、ハートのキングだけ口元にヒゲがありません。
かつて、トランプの絵柄は版画で刷られていました。あるとき職人さんがノミを滑らせ、口ひげの部分を剃り落としてしまったそうです。それ以来、「ハートのキングには口ひげがない」と伝えられています。
また、「ジョーカー」の絵柄はピエロにも見えますが、実は中世ヨーロッパの「宮廷道化師」をモデルに描かれています。
「宮廷道化師」は王様や貴族を笑わせたり、楽しませたりする役割を持つ一方、「言動の自由」が認められていた特別な存在でした。当時は「身分の低い者が王様に意見など死罪に値する」と言われた時代ですが、ときには王様に対しても意見を言うことがあったそうです。
それでも何のお咎めもなかったことから、トランプの世界では「キングより強い」とされています。