「秋の七草」 どうして現在の「7種類」になったの?
公開: 更新:
あなたの朝がいつもイイ朝でありますように---ニッポン放送『羽田美智子のいってらっしゃい』。9月25日放送分のテーマは「秋の花」です。
「秋の花」と聞いて、「秋の七草」という言葉を思い浮かべる方もいると思います。具体的には、「萩」「尾花」「葛」「撫子」「女郎花」「藤袴」「桔梗」の7つの草花です。
この草花は『万葉集』に収められている、歌人・山上憶良の2つの和歌が由来とされています。
1つ目の和歌では、「秋の野に咲いている草花を指折り数えると7種類ある」と詠んでいます。もう1つの和歌では、それぞれの草花の名前を詠んでおり、「萩の花」「尾花」「葛の花」「撫子」「女郎花」「藤袴」「朝貌(あさがお)の花」の7種類が出てきます。
ただ、和歌の最後に出てくる「朝貌」は、秋の七草では「桔梗」となっています。理由は諸説ありますが、現代の「アサガオ」はこの時代、まだ日本に伝わっていなかったと言われています。
そのため、和歌に出てくる「朝貌」は現代の「アサガオ」とは別の植物と考えられ、それが「桔梗」ではないか……とする説が有力だそうです。
番組情報
晴れの日や雨の日、気分が明るい時、ちょっと暗い時、そんなあなたの朝に『いってらっしゃい』の言葉を届けます。
あなたの朝がいつもイイ朝でありますように・・・