似た言葉「おざなり」と「なおざり」 実は語源からかなり違う

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あなたの朝がいつもイイ朝でありますように---ニッポン放送『羽田美智子のいってらっしゃい』。12月11日放送分のテーマは「間違えやすい言葉」です。

似た言葉「おざなり」と「なおざり」 実は語源からかなり違う

※画像はイメージです

「おざなり」と「なおざり」を辞書で調べると、おざなりは「いいかげんに物事をすること」。なおざりは「いいかげんな様子」とあります。どちらも「いいかげんな対応」という意味では、同じものに思えてしまいます。

この2つは、それぞれ語源から違いがあるそうです。「おざなり」は「御座敷の形(なり)」という言葉が語源で、お座敷・宴会の席で形ばかりを取り繕ったことから、「いいかげんに物事をすること」という意味で使われるようになった……とする説があります。

それに対して「なおざり」は、そのままで何もしないという意味の「なほ」と、遠ざけるという意味の「さり」が合わさってできた言葉とする説があります。そこから「何もしないで放っておく」という意味で、「なおざり」を使うようになったと考えられています。

そのため同じ「いいかげん」を表す言葉でも、「おざなり」は「内容はともかく、行動は起こしてとりあえず最後までやった」。「なおざり」は「行動さえもしなかった。または行動を起こしても最後までやらなかった」と解釈できるそうです。

これを仕事にあてはめると、「おざなりな仕事」は「仕事はしたものの内容はいいかげん」。「仕事をなおざりにした」だと、「仕事そのものをしていない。または途中で投げ出した」という意味になるそうです。

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