キャスターの辛坊治郎が12月13日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。防衛費増額のための増税を巡り、政府・与党が、たばこ税のうち加熱式たばこの税負担を紙巻きと同じ水準に引き上げる方向で検討に入ったことについて、「一部の人にだけ負担を押し付けるやり方には疑問だ」と指摘した。

※イメージ
政府は防衛力強化の財源として、加熱式たばこの税負担を引き上げ、紙巻きたばこと同じ程度にする方針を固めた。現在、加熱式たばこの税負担は紙巻きたばこよりも2割程度低い。
辛坊)喫煙者は以前と比べ、だいぶ減っています。「いまだに吸ってるの?」という感覚です。私はたばこを吸わないので、たばこ税の引き上げに関しては「別にいいじゃない」とも思います。また、喫煙者は肺がんなど呼吸器系の疾患リスクが高く、将来に医療費をたくさん使う可能性があります。ですから、「税金ぐらいはいっぱい負担しろ」とも思ってしまいます。
政府が税金を引き上げようとするとき、すぐに標的にするのがたばこ税です。というのは、日本人の大多数がたばこを吸わないので、たばこ税を引き上げようとしたとき、大多数の人は「自分には関係ない」と考え、反発しないからです。これは政治的に楽なんですね。
ただし、このやり方には疑問を感じます。民主主義のあり方として、防衛費にしても社会保障費にしても本当に必要な税金だとするならば、「皆で負担しましょう」と国民にきちんと説得したうえで、国民全員に恩恵が及ぶようなやり方でなければならないと思います。物事を決めるに際し、政治的に税金を取りやすいからといって、一部の人だけに押し付けるというやり方は、私は嫌いです。