梅が入っていないのに、なぜ「梅ヶ枝餅」なの?
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あなたの朝がいつもイイ朝でありますように---ニッポン放送『羽田美智子のいってらっしゃい』。3月12日放送分のテーマは「梅ヶ枝餅」です。
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※画像はイメージです
「梅ヶ枝餅」は、福岡県・太宰府天満宮の門前菓子です。もち米とうるち米をブレンドした生地のなかに小豆のあんを入れて焼き上げており、外はパリパリ、なかはモチモチしています。
名前に「梅」が付くことから「梅の味や香りがするのか?」と思われるそうですが、梅を使ったお菓子ではありません。ただし、表面には梅の花の刻印が入っています。
太宰府天満宮には「学問の神様」と呼ばれる菅原道真公が祀られています。道真公は策略によって太宰府に左遷され、罪人同然の扱いを受け、不自由な暮らしを強いられていました。
時には命を狙われることもありましたが、そんな道真公をかくまったり、世話をしてくれたおばあさんがいたそうです。その際、餅を梅の枝に刺して差し入れたものが、いまに伝わる「梅ヶ枝餅」の始まりとされています。
太宰府天満宮の参道周辺には、「梅ヶ枝餅」を販売するお店が約50軒あると言われています。お店によって味も焼き加減も違うため、食べ比べるのがオススメだそうです。