サウナが好きすぎて専用ドリンクを開発

By -  公開:  更新:

相模湖の南岸、手軽に日帰りハイキングが楽しめる石老山の入口にある企業「ナショナルトータルビバレッジ」では、サウナを愛する社長がサウナ上がりでの飲料を開発し、販売をしている。なぜ「サウナー専用飲料」を作ったのか。同社の山口弘一代表取締役社長に話を聞いた。

3月に発売した「ととのったパンチ」

3月に発売した「ととのったパンチ」

きっかけは2019年。山口さんの友人がエストニアにある伝統的なスモークサウナに連れていってくれたことがサウナに目覚めたきっかけ。そこから大のサウナ好きに。「サウナに入ると喉が渇く。じゃあ何を飲めば良いか調べると、“2種の人気ドリンクを混ぜたもの”があった。なぜ混ぜるんだと考えたらビタミンを取りながらの水分補給をしたいというニーズがあるのが分かった」という。「でも“2種の人気ドリンクを混ぜたもの”だとカロリーが高くてしかも甘い。私自身が糖質制限をしていたのもあり、自分で糖質を下げた飲料を作ろう」と考えたのが「サウナー専用ドリンク」開発のきっかけ。

それと「今は若い人がクエン酸を意識して取らなくなったと感じる。今まで日本人は梅干しを食べてクエン酸を摂取していて、その梅干しを食べる習慣が減ってきたなら、飲み物から取れないか」と考えたという。2年がかりで試作を続け、やっと2022年9月に「ととのった」という名前でドリンクを発売した。11種のビタミン、BCAA、ミネラル、塩分、食物繊維配合で1本あたりのカロリーを32キロカロリーに抑えている。

次に、炭酸を入れたものを作りたいと開発に入ったが、製造先を探すのが大変で、果糖ブドウ糖はなかなか抜いてはくれない。希少糖といっても前例がないなど要望を聞き入れてもらえない事が多い中、何とか製造にこぎつけた。但し炭酸を入れるとなるとペットボトルでは保存料を入れないといけない。保存料は入れたくないのでだったらペットボトルをやめて缶で作ることになったという。

サウナー専用飲料を開発した山口弘一さん

サウナー専用飲料を開発した山口弘一さん

そしてようやく今年3月、「ととのったパンチ」が出来た。果糖ブドウ糖は使わず、天然由来の希少糖「アルロース」のみ使用した柑橘系フレーバーで甘さは控えめ。ステビア・ラカンカなどの天然甘味料の使用でからだにも優しい。しかもお酒の割り材料としても適している。「サウナー」以外の方にも是非一度飲んでみてはいかがだろうか。

Page top