札幌~釧路間を最速4時間弱で結ぶ特急「スーパーおおぞら」。
最近は北海道にも、東日本エリアでおなじみの「えきねっと」が導入されており、札幌・南千歳~釧路間が、前日まで最大40%引の5,000円台になる「えきねっとトクだ値」が通年設定されています。
(下り1・11号、上り12号、下り1号は土休日のみ、このほかは15%引)
フリーきっぷなどを使わない時は、積極的に活用したい「えきねっとトクだ値」です。
釧路駅の駅弁屋さんは、「釧祥館(せんしょうかん)」。
朝8時台、昼11時台、午後1時台の特急「スーパーおおぞら」発着時に、釧路駅1番ホームの売店を開くほか、改札正面付近に台車を出して駅弁の販売を行っています。
通常は5種類ほどのラインナップ。
特急発着時以外は、改札外のキヨスク店頭にて売り切れ御免で駅弁が販売されています。
もしも、おトクなきっぷに特急に乗れたら、駅弁もちょっと奮発できそう。
釧路駅弁の最高峰に長年君臨しているのが、「たらば寿し」(1,480円)です。
さすが、日本有数の水産業の街・釧路の看板駅弁。
手にした瞬間の“ずしり感”もなかなかです。
中味がちょこっと顔をのぞかせていることもあり、自然と期待が高まります。
これぞ釧路、極太のタラバガニの棒肉が2本!
カニ駅弁数多くあれど、タラバを使ってこの太さは、なかなかありません。
酢飯の上には、かにのフレーク、オホーツクサーモン&いくらも載って、食べ応えも十分。
ホントは釧路の和商市場に立ち寄りたかったのに行けなかった人でも、この駅弁にありつければ、プチ和商市場気分は味わえそうですね。
「たらば寿し」をはじめとした釧路の駅弁は、平日でも11時の「スーパーおおぞら1号⇒6号」発着時に売り切れてしまうことがしばしばあります。
13時台の「スーパーおおぞら」を利用する時は、電話予約(0154-22-9460)がお薦め。
釧路の駅弁屋さんも、去年「スーパーおおぞら」が長期間運休になった際は、大きな苦境に陥った様子がメディア等で伝えられました。
「スーパーおおぞら」には車販がありませんので、釧路から乗り込む際も、駅弁購入が必須!
きっぷをお得に購入したら、ぜひその分を“駅弁文化”を守るために力を貸してほしいものです。
連載情報
ライター望月の駅弁膝栗毛
「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/