大船駅「湘南波のり弁当」(900円)~サーファーの絵入り海苔弁!
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【ライター望月の駅弁膝栗毛】
早いもので平成13(2001)年の運行開始から15年以上が経つ「湘南新宿ライン」。
宇都宮線・高崎線から、新宿経由で東海道線・横須賀線を結ぶ“直通サービス”の愛称です。
今は東京経由の「上野東京ライン」も生まれていますが、宇都宮線~横須賀線の直通列車は、「湘南新宿ライン」のみ。
池袋・新宿・渋谷などから、鎌倉・逗子など横須賀線エリアへ足を運ぶ際は重宝する列車です。
入り組んだ首都圏の線路網をスイスイと“波乗り”のように走り抜けていく「湘南新宿ライン」。
もちろん普通列車グリーン車が2両連結されていますので、“駅弁環境”はバッチリです。
そんな“波のり”を名前に冠した大船駅弁が、今年(2017年)5月から登場しています。
その名も「湘南波のり弁当」(900円)!
調製元は、おなじみの「大船軒」です。
【お品書き】
・白飯(国産米)
・海苔
・あおさのり
・しらす胡麻油炒め
・鶏そぼろ・玉子焼
・塩鮭焼
・蒲鉾
・煮物(高野豆腐、椎茸、竹の子、人参)
・桜つぼ漬
なるほど、「波のり」の「のり」は、海苔弁の「海苔」でしたか。
これに幕の内の“三種の神器”である焼魚(鮭)、蒲鉾、玉子焼と、煮物が顔をそろえました。
しかも、湘南の入口・大船らしく、海苔に“サーファー”が描かれています。
「大船軒」十八番の「しらすの胡麻油炒め」はもちろん、海苔にこのアクセントが入ったことで、大船ならではの海苔弁になっていますね。
「湘南波のり弁当」は、白いご飯を掘っていくと、再び“焼海苔の層”が現れました。
コチラには鶏そぼろが入っているので、上の層はしらす海苔弁、下の層は鶏そぼろ海苔弁。
1つの駅弁で2つの味が楽しめるようになっていて、お得感があるのが嬉しいですね。
それにしても最近の駅弁・・・、先日ご紹介したリニューアル後の「上野弁当」をはじめ、何となく「海苔弁」が増えているように感じませんか?
一説には、マツコ・デラックスさんのTV番組で郡山駅の海苔弁が取り上げられたことがきっかけだそうで、いわゆる“マツコ売れ”が駅弁にもあるというんですね。
「大船軒」では今回、あらかじめ郡山の駅弁屋さんに仁義を切って、駅弁を開発したのだそう。
様々な形で駅弁が注目され、駅弁屋さんが切磋琢磨しながら、味を競いあっていくのはいいこと。
“海苔弁”もまずは自分の舌で味わって、食べ比べながら、自分のお気に入りの味を探してみてはいかがでしょうか?
連載情報
ライター望月の駅弁膝栗毛
「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/