近田春夫×手塚眞、伝説のカルトムービー再び!『星くず兄弟の新たな伝説』

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【しゃベルシネマ by 八雲ふみね・第348回】

さぁ、開演のベルが鳴りました。
支配人の八雲ふみねです。
シネマアナリストの八雲ふみねが、観ると誰かにしゃベリたくなるような映画たちをご紹介する「しゃベルシネマ」。

今回は、1月20日に公開したばかりの『星くず兄弟の新たな伝説』を掘り起こします。

地球でダメなら月でスターになってやる! 奇想天外なロック・ミュージカル


80年代をリードしたロックンローラー近田春夫が「近田春夫&ハルヲフォン」を解散後、“架空のロックミュージカルのサントラ盤”アルバム「星くず兄弟の伝説」を発表したのは、1980年のこと。そのアルバムを原案に1985年、手塚眞監督が映画化した『星くず兄弟の伝説』はカルト的人気を博し、今なお語り継がれています。

あれから30年の時を経て、近田春夫×手塚眞の再タッグが実現。ケラリーノ・サンドロヴィッチが脚本で参加し復活させた本作は、リメイクでも続編でもない、まったく新しいコンセプトの“新たな伝説”を生み出しました。


近未来の東京下町。かつては“スターダスト・ブラザーズ”として一世を風靡した、カンとシンゴ。今ではすっかりしがないバーのオヤジとなってしまったシンゴは「地球がダメでも月ならもう一度スターになれるチャンスがある」と思い立ち、売れっ子DJとして活躍するカンを誘って月へと旅立つ。

しかし月で彼らを迎えたのは、どうしようもなくダメな芸能プロ、アストロ・プロモーション。しかも新生星くず兄弟の初ステージは場末のショーパブ。意気消沈するカンとシンゴに、ある酔っ払いの老人が声をかけた。「スターになりたかったら、ロックの魂を探せ」。

その謎の言葉を受けて、カンとシンゴの“ロックの魂”を探す冒険の旅が始まる…。


30年経っておじさんになってしまった主人公ですが、今作ではリ・エイジングスタジオで若返り。イケメンに変貌したカンとシンゴを演じるのは、三浦涼介と武田航平。サイバーな衣装に身を包んで歌い踊る姿は抜群のインパクト。

オリジナルに主演した高木完、久保田慎吾も再登場し、前作からのファンにとっては感激もひとしおでしょう。さらには昭和のロックグループ「ザ・スパイダース」の井上順をはじめ夏木マリ、浅野忠信、野宮真貴、藤谷啓太朗、ラサール石井、内田裕也と超豪華個性派メンバーが大集合。

ロック好きにはたまらないニューカルトムービーとなっています。


独特のアナログなテイストが奇想天外な世界観へとつながり、おもちゃ箱をひっくり返したような楽しさにあふれる本作。そこにはロックの自由さとエネルギーに満ちています。


星くず兄弟の新たな伝説
2018年1月20日(土)テアトル新宿ほか全国順次ロードショー
監督:手塚眞
脚本:手塚眞、ケラリーノ・サンドロヴィッチ
原案:近田春夫
音楽:赤城忠治、窪田晴男、江蔵浩一、麻来、近田春夫
出演:三浦涼介、武田航平、荒川ちか、浅野忠信、夏木マリ、井上順、内田裕也 ほか
©️2016 星くず兄弟プロジェクト
公式サイト stardustbros.com

連載情報

Tokyo cinema cloud X

シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。

著者:八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/


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