東京駅「深川めし」(900円)~東京のご当地駅弁!
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【ライター望月の駅弁膝栗毛】
東京のシンボル的な電車・山手線。
春から東京で暮らす方、逆に東京を出ていく方、共に入り乱れるこの時期は、東京の駅や、山手線の電車にも地方の方が多いなぁという印象を受けます。
私自身も故郷を離れ、東京で暮らすようになって25年目に入りますが、この時期ならではの風景を眺めると、改めて身の引き締まる思いがします。
「東京は地方出身者の集まり」と括られることもありますが、地方出身者だからこそ、元来の江戸・東京の文化には敬意を払わなくてはいけないなぁと思います。
東京の郷土料理であり、東京の駅弁としても有名なのが「深川めし」(NRE大増・900円)。
「深川めし」は江戸時代、貝類が豊富に獲れた深川(現在の江東区)周辺の漁師さんたちが、漁の合間に食べたぶっかけめしがルーツとされています。
参考:深川めし振興協議会ホームページ
【お品書き】
・茶飯(国産米)
・深川煮(あさり、油揚げ、ごぼう、生姜)
・煮穴子
・海苔
・わけぎ
・玉子焼
・煮物(こんにゃく、人参、いんげん)
・べったら漬
・小茄子漬
平成25(2013)年から、今のスタイルになったNRE大増の「深川めし」。
従来と比べてウエットな食感となり、わけぎや生姜の薬味が食欲をそそる“ぶっかけめし”のルーツにふさわしい「深川めし」となりました。
〆にいただく東京を代表する漬物・べったら漬が、心地いい爽快感を残します。
東京のご当地駅弁を選ぶなら、間違いなく「深川めし」でしょう。
ちなみに、東京駅弁にはもう1つ「深川めし」がありますが、これはまた別の機会に・・・。
連載情報
ライター望月の駅弁膝栗毛
「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/