【ライター望月の駅弁膝栗毛】
成田空港アクセスの一角を担うJRの「成田エクスプレス」。
E259系電車の車庫は大船駅の近くにありますので、毎時1本程度、大船発着の列車も設定されています。
「成田エクスプレス」は「ジャパンレールパス」が使えるため、訪日外国人のお客さんが多め。
特に東京~成田空港間は、気軽に異国気分が味わえます。
せっかく「成田エクスプレス」に乗るなら、駅弁でプチ異国情緒を味わってみるのもアリ。
「大船軒」が昨年(2017年)から販売している「台湾風ルーロー飯弁当」(900円)は、その名の通り、台湾料理の「魯肉飯(ルーローハン)」をモチーフに作られた駅弁。
「魯肉飯」とは、煮込み豚肉のかけご飯のこと。
台湾の伝統料理を、日本風にアレンジして駅弁化したといいます。
【お品書き】
・ルーロー飯(白飯、豚肉ほか)
・煮玉子
・いかのつみれ揚げ
・塩漬けザーサイ
大船軒の「ルーロー飯」駅弁は以前「JAVATEA」とのコラボ商品として、期間限定で登場したことがありましたが、この駅弁では通年販売となりました。
台湾料理らしい爽快感あるスパイスもしっかりと効いて、プチエスニック気分が味わえます。
「温かいものが前提」とされるという台湾料理を、「冷めても美味しい」を基本とする、日本の駅弁として商品化したチャレンジ精神も買いです。
「成田エクスプレス」の線路とは別の線路を“赤と白”の少し変わった車両がやって来ました。
コチラは「East i(イーストアイ)」と呼ばれる、東日本エリアの電気・軌道総合検測車。
様々なデータを収集することで、在来線の安全を守る車両です。
ダイヤは公開されていませんので、出逢えるかどうかは運次第。
鉄道旅は、そんな偶然の出来事も、ちょっとしたスパイスになるのです。
連載情報
ライター望月の駅弁膝栗毛
「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/