【ライター望月の駅弁膝栗毛】
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京急2100形電車・「モーニング・ウィング1号」品川行、京急本線・神奈川~仲木戸間
横浜駅周辺のデパート群をスルーして終着・品川を目指す赤い電車は、京急電鉄・朝の座席指定制列車「モーニング・ウィング1号」。
三浦海岸6:09発で横須賀中央、金沢文庫、上大岡に停まり、品川には7:28に着きます。
平成27(2015)年から運行を開始したこの列車も、今、首都圏で注目を集めている有料通勤列車の1つで、京浜急行の新しい看板列車と言ってもいい存在です。
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けいきゅん・ひょうちゃん弁当
「京急電鉄」は、今年(2018年)で創立120周年を迎えました。
一方、横浜駅弁を手掛ける「崎陽軒」は、今年で創業110周年。
さらに、横浜名物・崎陽軒の「シウマイ」も、誕生から90周年の節目となりました。
この3つのメモリアルを記念して、6/1(金)~5(火)の5日間、崎陽軒の一部店舗で、「京急創立120周年×崎陽軒創業110周年・シウマイ誕生90周年 けいきゅん・ひょうちゃん弁当」(1,500円)が、数量限定で販売されました。
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けいきゅん・ひょうちゃん弁当
掛け紙はなんと、この駅弁のために作られたオリジナルの風呂敷!
黄色をベースに、京急電鉄マスコットキャラクターの「けいきゅん」と、崎陽軒の公式キャラクター「ひょうちゃん」、さらに、京急創立120周年、崎陽軒創業110周年、シウマイ誕生90周年の記念ロゴ、そして京急の“赤い電車”が随所に散りばめられています。
女性から思わず「かわいい~!」という声が上がりそうな、手にして嬉しい風呂敷です。
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けいきゅん・ひょうちゃん弁当
【お品書き】
・赤飯(栗をトッピング)
・白飯(小梅、黒胡麻をトッピング)
・三崎産マグロの生姜煮
・三浦産芽ひじきと舞茸とさつま揚げの炒め煮
・昔ながらのシウマイ(3個)
・筍煮
・有頭海老の具足煮
・にしん昆布巻き
・梅型人参煮
・蓮根煮
・かまぼこ
・玉子焼き
・菜の花醤油漬け
・小粒大福(こし餡)
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けいきゅん・ひょうちゃん弁当
「けいきゅん」の赤、「ひょうちゃん」の白をイメージしたという、赤飯と白飯がとてもめでたい!
三崎港で水揚げされたマグロは生姜煮に、三浦産の芽ひじきは、舞茸とさつま揚げと共に、ごま油の風味豊かな炒め煮に仕上げられました。
これらの京急電鉄沿線食材を使ったおかずは、どちらも食欲がそそられ、箸が進みます。
「昔ながらのシウマイ」「筍煮」といった崎陽軒の定番はもちろん、海老や昆布巻など“お祝いのおかず”も入って、日本の食文化も大事にしているところもキュンとするポイントです。
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けいきゅん・ひょうちゃん弁当
そして、横浜名物「シウマイ」大好きな方にとって外せないのが、「京急コラボデザイン・ひょうちゃんしょう油入れ」でしょう。
しかも2種類あるうちの1種類が封入されているので、どちらが出るかはお楽しみです!
コチラの駅弁は、6/5(火)までの期間、数量、店舗限定の販売です。(予約は出来ません)
初日、朝の販売開始時、私が見た店舗では、いずれも行列が出来る盛況ぶりでした。
駅等のお店で並ばれる場合は、壁際に寄るなどして、一般のお客様の邪魔にならないように配慮をお願いします。
販売方法など、詳しくは崎陽軒「公式サイト」をご確認ください。
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京急1000形電車「快特」三崎口行、京急本線・品川~北品川間
三浦半島の足として120年の「京急電鉄」。
横浜市民の味として110年の「崎陽軒」がコラボした「けいきゅん・ひょうちゃん弁当」。
華やかな見た目、納得の中味で、“ちゃん”と“きゅん”とさせてくれる駅弁に嬉しくなりました。
この駅弁の販売は6/5までですが、三浦半島方面は夏に向かって盛り上がっていきます。
6/9、10の週末は、「よこすかYYのりものフェスタ2018」も開催。
崎陽軒の駅弁片手に、赤い電車に揺られて、京急沿線へお出かけになってみてはいかがでしょうか。
連載情報
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ライター望月の駅弁膝栗毛
「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/