【ライター望月の駅弁膝栗毛】
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E217系・普通列車、横須賀線・北鎌倉~鎌倉間
関東地方も、そろそろ雨が多い時期になりそうです。
この時期を彩ってくれる花といえば、何といっても「あじさい」。
東京から近いあじさいの名所といえば、やっぱり「鎌倉」でしょう。
出来るだけ人の少ない時間帯を狙って、あじさい目当ての古寺散策。
横須賀線のE217系電車が巻く、青と白の「スカ色」の帯も、水の季節にピッタリです。
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あじさいちらしずし
東海道線から横須賀線が分岐する大船駅を中心に、このあじさいの季節(5月~7月)限定で販売される駅弁といえば、「大船軒」の「あじさいちらしずし」(750円)です。
鎌倉のあじさいをイメージさせるこの駅弁は、長年にわたって販売されていますが、現在のスタイルになったのはおよそ5年前(2013年)のこと。
東京駅でもよく見かけますので、横須賀線に乗る前に買い込むのもアリの駅弁です。
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あじさいちらしずし
【お品書き】
・酢飯
・帆立煮
・鶏そぼろ
・海老
・鯵酢〆
・燻製サーモン
・鮭そぼろ
・しらす胡麻油炒め
・いくら醤油漬
・蓮根酢漬
・おぼろ
・椎茸煮
・錦糸玉子
・煮豆、グリンピース
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あじさいちらしずし
花の色がよく変わることから「七変化」「八仙花」とも云われるあじさいをモチーフに色とりどりの食材を美しく飾ったという「あじさいちらしずし」。
八仙花ゆえでしょうか、“八角形”の折に入っていますね。
昔にいただいた時よりも、はるかにバージョンアップしていました。
鯵やしらすをはじめとした、大船軒十八番の食材を活かしながら、海鮮系を中心にバラエティ豊かな食材が酢飯の上に載っていて、いただく人を飽きさせない作りが嬉しいもの。
あじさいの花と共に、雨の日のお出かけを楽しくしてくれそうです。
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E217系・普通列車、横須賀線・鎌倉~北鎌倉間
横須賀線の列車は、東京~品川間は地下、品川~横浜間は品鶴線(武蔵小杉回り)、横浜~大船間は保土ヶ谷、東戸塚にも停まるため、東海道線より空きやすい傾向があります。
平日の日中なら、東京寄りに3両連結あるボックスシートで駅弁旅を楽しめることも!?
なお、あじさいの名所に近い北鎌倉駅の改札口は、久里浜寄り先頭車付近1か所。
駅弁いただいたら、ちょっと長めにホームを歩くのもまたアリですよね!
連載情報
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ライター望月の駅弁膝栗毛
「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/