【ライター望月の駅弁膝栗毛】
大きな窓を誇らしげにハワイアンブルーに身を包んで、2階建車両を3両繋いだ10両編成で天下の東海道本線を下って行くのは、251系・特急「スーパービュー踊り子」号です。
「スーパービュー踊り子」は全車指定席、ドア前でアテンダントの方に指定券を見せて乗車。
全車指定席の列車が増え、検札も少なくなった今となっては、かなり独特のスタイルです。
何となく、伊豆へ行く特別感を演出してくれるものですね。
やっぱり、旅のお供には駅弁!
久しぶりに、東京駅の「鳥めし」(900円)を手に取ってみました。
普段から当たり前に見ている駅弁を手に取るのは、意外に勇気が要るんですよね。
日本ばし大増が製造し、NREが販売。
東京駅から列車に乗る時は、東京の正統派の駅弁をいただくのがいいものです。
【お品書き】
・茶飯(国産米)
・鶏照焼
・蓮根入り鶏つくね
・鶏そぼろ
・金平牛蒡
・煮物(がんも・蒟蒻・人参)
・しば漬
鶏の照焼き、つくね、そぼろの3つの鶏が楽しめる駅弁です。
照焼きのテカリと、甘辛のたれの香りに食欲をそそられます。
ふんわり感のあるそぼろをベースに、照焼き、つくねでアクセントをつけながらいただきます。
おかずも、金平に3種の煮物と、程よく食べられる適切な量。
改めて定番の駅弁をいただくのも、楽しいひと時ですね。
6月の下田は、「あじさい祭」の季節。
下田公園を中心に、およそ300万輪のあじさいが咲き誇ります。
また、6月は「下田金目まつり」も同時開催。
つまり、下田へ行ったら“魚三昧”になることを考慮すれば、東京を出るときは、肉系の駅弁でお腹を満たしていくのが賢い選択ですよ!
連載情報
ライター望月の駅弁膝栗毛
「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/