大宮駅「大宮弁当」(1,200円)~何気ない田園風景に人が集まる「ヒガハス」

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【ライター望月の駅弁膝栗毛】

EF81形 電気機関車 E26系 客車 団体列車 カシオペア紀行 東北本線 蓮田 東大宮

EF81形電気機関車+E26系客車・団体列車「カシオペア紀行」、東北本線・蓮田~東大宮間

鉄道のまちとして知られる、さいたま市の「大宮」。
ここから少し足を伸ばしたところに、鉄道好きには有名な列車の撮影ポイントがあります。
東北本線(宇都宮線)の東大宮~蓮田間、通称「ヒガハス」。
5月中旬の早朝、元・寝台特急「カシオペア」の客車を使った団体臨時列車が運行された際も、カメラを手にした老若男女(多くは男性)がその瞬間を求めて、たくさん集まりました。
(参考、およびリンク先:埼玉県公式観光サイト「ちょこたび埼玉」)

大宮弁当

大宮弁当

大宮を代表する駅弁といえば、「大宮弁当」(1,200円)です。
去年(2017年)リニューアルされ、東北本線つながりで、宇都宮駅弁の「松廼家」が製造。
レギュラー版の掛け紙は、埼玉県の地図に東北本線・高崎線・埼京線・川越線・東武野田線が大宮駅で“結ばれて”いる様子が描かれています。
こういったアイディアが感じられる掛け紙のデザインって、手に取ると嬉しくなりますよね。

大宮弁当

大宮弁当

【お品書き】
・うなぎ御飯
・彩の国黒豚 ヒレカツ御飯
・なまずの天麩羅
・なまずの天麩羅(緑茶衣)
・赤・黄パプリカ、人参と白蒟蒻のマリネ
・タマシャモと深谷ねぎの旨煮
・埼玉産小松菜と油揚げの胡麻和え
・川越いものキャラメリゼ

大宮弁当

大宮弁当

まず1,000円台前半で、浦和をイメージした「うなぎ」が食べられる駅弁というのが嬉しい!
吉川市ゆかりの「なまず」は、実はあっさりとした味で、天ぷらでもヘルシー感があります。
彩の国黒豚はヒレカツを使うことで、「冷めてもやわらかい」を実現。
タマシャモと深谷ねぎの旨煮、小松菜と油揚げの胡麻和え共にウエットな食感で、口の中が程よく湿って、心地よく箸を進めることが出来ます。

E233系 電車 普通列車 上野行 東北本線 蓮田 東大宮

E233系電車・普通列車上野行、東北本線・蓮田~東大宮間

7月には「鉄道博物館」の新館がオープンし、ますます「鉄道のまち」として盛り上がる大宮。
そんな100万都市の玄関・大宮駅から、わずか10分ほどで広がる田園地帯。
街から近いのに“何気ない”景観が比較的保たれているからこそ、ココには人が集まります。
普通に米作りが行われ、何ごともなく列車が通る、その当たり前を切り取るから楽しいもの。
いつまでも“当たり前”の風景を守っていけるように、地元の皆さんの暮らしを尊重しながら、訪れていきたいと、改めて感じさせられました。

連載情報

ライター望月の駅弁膝栗毛

「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!

著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/

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