段ボールについて3 段ボールの始まりは『シルクハット』?
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段ボールの始まりは、1856年のイギリスです。
貴族の方々が着ていた服の襟元をヒントにして、波形に折った厚めの紙を『シルクハット』の内側に使いました。
その目的は『シルクハット』の内側に、風を通すための通気用や汗取り用、さらにクッションの役割を期待してのことだったそうです。
1871年、アメリカで段ボールが“電球の包み紙”として使われるようになりました。
それをキッカケに段ボールは、壊れやすいガラス製品を守るために、“包む”ことを目的に使うようになりました。
段ボール箱が誕生したのは1894年です。
その後、荷物を入れて運ぶのを目的に段ボール箱が使われるようになりました。
日本では明治時代に、外国から段ボールが輸入されるようになりましたが、当時は『段ボール』ではなく、『シワシワ紙』、『なまこ紙』などと呼んでいたそうです。
日本でも段ボールが初めて作られたのは、1909年(明治42年)です。
実業家の井上貞治郎(ていじろう)さんが、自ら考案した機械で厚紙を貼り合わせた、段ボールの製造に成功しました。
そして段ボールを販売するにあたって、名前を考えましたが、数ある候補の中から最終的に“段の付いたボール紙”ということが単純で分かりやすくて、さらに語呂も良いことから『段ボール』と名付けられました。
この井上貞治郎さんは大阪に本社があります、段ボールや段ボール箱などの製造・販売会社『レンゴー株式会社』の創業者でもあります。
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