「建前」を使うのは農耕民族ならではのもの?
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『建前』と『ウソ』は違います。
『ウソ』は“自分の損得のために、相手をだますために使うもの”ですが、『建前』は“人間関係をスムーズに進めるために使うもの”です。
でも建前と称して相手にウソをついてごまかしてしまうと、相手から不信感を持たれて、人間関係にヒビが入ってしまいます。
建前の身近な例として、仕事関係やプライベートで知り合いの方と会って、用件が済んで別れるとき、“今度、一緒にお酒を飲みに行きましょう!”とか“今度、ぜひウチに遊びに来て下さいネ”と言ったり言われたりすること、あるかと思います。
何もなく“それじゃあ、また!”と、お別れすることもありますが、上記のように何かひとことあることで、言った側も言われた側も、それが建前だと分かっていても関係が上手くいっている…と感じるそうです。
だからと言って、“いつにしましょうか?”とまともに返してしまうと、相手の方も戸惑ってしまいます。
“飲みに行きましょう”とか“遊びに来て下さい”とか言われたときは“そうですネ。ぜひ!”といったように、とりあえずそのときは具体的なことは何も言わずに別れることで、次回会うときもスムーズになります。
この『建前』は、日本人ならではのものだと言われています。
古くから日本人は農耕民族で、土を耕して作物を育てるにはたくさんの人手が必要です。そんなたくさんの人達の人間関係が上手く行くためには、本音だけを言い合ったら衝突してしまいます。
そうならないためにも、建前と本音を使い分けるようになったと考えられています。
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