【ライター望月の駅弁膝栗毛】
名古屋から中央本線で木曽路を駆け抜け、塩尻から篠ノ井線に直通、松本を経由して長野を結ぶ特急「しなの」号。
現在の383系電車は、制御式の振子や自己操舵機構といった最新技術を盛り込んで、急なカーブや急勾配の多い地形でも、スムーズで快適な走りを実現しています。
一部の技術は、東京の都心部を走る地下鉄などにも応用されていると言います。
(参考)JR東海ホームページほか
383系電車をはじめとした様々な振り子式電車は、カーブで車体を傾けるため、角が丸く、どちらかと言うと卵っぽい顔つきになります。
そこで今回は「松浦商店」の半熟玉子入り駅弁「松浦のみそカツ丼」(900円)をご紹介。
スリープ式の包装には、松浦商店のキャラクター・松浦トン平が半熟玉子を抱えた様子が描かれていますね。
【おしながき】
・味噌カツ丼(ヒレカツ)
・半熟卵
・煮物(竹の子、椎茸、ミ二がんも)
・五目煮
・わさび菜
おなじみ「カクキュー」の八丁味噌を使用した「松浦のみそカツ丼」。
以前、ご紹介した「松浦のみそカツ」との違いは、ヒレ肉を使っていること。
加えて、包装にも描かれた「半熟玉子」が入っていて、2つの味も楽しめます。
ガッツリとロースを食べたいときは「松浦のみそカツ」、ヒレを食べたいときは「みそカツ丼」と、味噌カツ駅弁も、シチュエーションに合わせて選んでみるのがいいかもしれませんね。
特急「しなの」号は通常、名古屋寄りの2両が自由席となっています。
上り・名古屋行の列車では先頭車となりますので、自由席最前列に座ることができると、デッキ・運転席越しではありますが、プチ・パノラマ気分が味わえます。
383系電車のカーブにおける軽快な走りは、様々な技術の賜物。
そんなモノづくりに携わる皆さんへの敬意も込めて乗りたい振り子式車両です。
連載情報
ライター望月の駅弁膝栗毛
「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/